ISLSガイドブック2018

ISLSガイドブック2018

脳卒中の初期診療の標準化

  • 定価 3,520円(税込)
  • 監修:日本救急医学会
  • 監修:日本神経救急学会
  • 監修:日本臨床救急医学会
  • 監修:日本救急看護学会
  • 編集:「ISLSガイドブック2018」編集委員会
  • 2版・B6・224ページ・並製
  • 発行年月:2018年05月
  • ISBN 978-4-89269-948-1
  • ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。

最新の治療法に対応した脳卒中初期診療ガイドブック

 

脳卒中初期診療の標準化を目指し,主に医師・看護師向けに医療機関内での神経救急蘇生を解説した『ISLSガイドブック』の第3版。off-the job trainingコースである「ISLSコース」のテキストにとどまらず,急性期脳卒中診療の指針としても活用できる一冊です。

【本書の特徴(改訂点)】
・カテーテルを用いた血管内治療により血栓を除去する「機械的血栓回収療法」に対応し,アルゴリズムを再編。また機械的血栓回収療法そのものについても詳細な解説を追加。
・監修として日本神経救急学会,日本救急医学会,日本臨床救急学会,そして新たに日本救急看護学会を加え,チーム医療,多職種連携,地域包括ケアなどの内容を強化
・「代表的なシナリオ」として,機械的血栓回収療法適応例を含む16症例をケースマップとともに掲載

Ⅰ.ISLS総論

1.開発の経緯
2.今回の改訂について
3.国際展開

Ⅱ.病院前における脳卒中の取り扱い

1.病院前における脳卒中対応の標準化
1)PSLSの基本理念とその位置づけ
2)PSLS/PCECのアルゴリズム
3)PSLSとISLS
2.救急隊による搬送基準
1)救急活動全般の活動
2)意識障害傷病者の病院前判断
3)脳卒中傷病者の病院前搬送判断

Ⅲ.『ISLSコース』の設定とアルゴリズム

1.『ISLSコース』の概略
1)『ISLSコース』の目的
2)コースカリキュラム
2.脳卒中初期診療のアルゴリズム
1)『ISLSコース』の位置づけと目的
2)ISLSアルゴリズムの解説

Ⅳ.『ISLSコース』の実際

1.意識障害の評価
1)はじめに
2)コーマスケールについて
3)意識障害の評価手順
2.脳卒中の鑑別診断
1)鑑別診断の過程での注意点
2)時系列に進める鑑別
3)鑑別すべき重要な疾患
4)鑑別と同時並行の治療
5)画像検査や血管内治療のための移動の注意
6)鑑別に有用な情報
3.NIH Stroke Scale(NIHSS)の評価
1)はじめに
2)NIH Stroke Scale(NIHSS)
1a 意識レベル
1b 意識レベル―質問
1c 意識レベル―命令
2 最良の注視
3 視 野
4 顔面麻痺
5 運動―上肢(5a;左上肢,5b;右上肢)
6 運動―下肢(6a;左下肢,6b;右下肢)
7 四肢失調
8 感 覚
9 最良の言語
10 構音障害
11 消去現象と注意障害
3)まとめ
参考;徒手筋力検査法(MMT)
4.全身管理
1)初期診療における全身管理
2)急性脳卒中患者に対する気道の管理
3)呼吸管理
4)循環管理(「Ⅴ ISLSに必要な知識」参照)
5)頭蓋内圧の管理
6)痙攣の管理
7)その他の全身合併症の管理

Ⅴ.ISLSに必要な知識

1.脳梗塞
1)脳梗塞の診かた
2)脳梗塞の初期治療
3)一過性脳虚血発作(TIA)
4)脳梗塞の治療(機械的血栓回収療法)
コラム 心原性脳塞栓症に対する外科治療
2.脳出血
1)脳出血の診かた
2)脳出血の初期治療
3)痙攣の治療と予防
4)高血圧性以外の脳出血
5)手術適応と手術方法
3.くも膜下出血
1)診断
2)急性期治療
3)一般病院から専門施設への搬送
4.脳卒中と心疾患
1)心臓が原因の脳梗塞(心原性脳塞栓症)
2)脳卒中と心電図異常

Ⅵ.ISLSと看護実践

1.ISLSと看護
【看護のポイント】
2.救命救急センターにおけるISLS
1)事前準備
2)ケア
3)家族看護
3.ISLSとICU
はじめに
1)意識レベルの評価
2)脳卒中を早期発見し早期治療につなげるために
3)急性脳卒中患者の受け入れ
まとめ
4.ISLSと地域包括ケア
1)ISLSの地域包括ケアにおける意義
2)地域包括に向けたISLS学習システム

Ⅶ.ISLSと教育

1.医療技術の標準化
1)標準化の意味
2)脳卒中診療の標準化
2.医学教育とISLS
1)医学部の教育改革
2)アクティブラーニング
3)医学教育でのISLSの応用

Ⅷ.代表的なシナリオ

MEMO
MEMO1 PEMECの概要
MEMO2 PEMECで使用される用語
MEMO3 情報収集
MEMO4 PSLSの感度,特異度
MEMO5 Stroke BypassとDrip and Ship(Drip, Ship and Retrieve)
MEMO6 ケースマップとは
MEMO7 ACECとは
MEMO8 重症意識障害の扱い
MEMO9 把握反射との違い
MEMO10 頭位変換眼球反射を観察する
MEMO11 視野検査の仕方のポイント
MEMO12 表情筋の神経支配
MEMO13 initial dipと保持時間のカウント
MEMO14 指-鼻-指試験
MEMO15 踵-脛試験とheel-shin試験
MEMO16 末梢神経障害の感覚異常と区別
MEMO17 交代性感覚障害も起こる
MEMO18 最良の言語試験による半側空間無視の診断
MEMO19 脳血管障害で起こる構音障害
MEMO20 原本の記述
MEMO21 両側同時刺激による検査
MEMO22 TICI(thrombolysis in cerebral infarction)分類
MEMO23 用語の解説;CPSSとKPSS

関連書籍

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  • 脳機能の電気生理学的検討
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  • 救急医学 2022年5月号

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