コミュニケーションと問診

コミュニケーションと問診

  • 定価 2,200円(税込)
  • 著:安田 康晴(広島国際大学保健医療学部教授)
  • A4・90ページ・並製
  • 発行年月:2015年02月
  • ISBN 978-4-89269-844-6
  • ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。

病院内では患者やその家族から様々な情報を得て、治療や検査の診療計画をたてることが可能です。 しかし、救急現場は病院内と環境が大きく異なるため、救急隊員が傷病者の情報を限られた時間内に的確に得なければなりません。

そのために必要なのがコミュニケーションスキルです。

本書は、救急隊員が救急現場において円滑な救急現場活動を行い、患者を適切な医療機関へ搬送するために、傷病者やその家族・関係者から必要な情報を得るための技術を写真を多用し、ていねいに解説しています。

限られた時間内に救急隊員が傷病者やその家族・関係者と、どのようにコミュニケーションをとり、どうやって信頼関係を築くかについてまとめた『救急隊員 必読』の一冊です。

Ⅰ 救急現場活動でのコミュニケーションの目的

Ⅱ 接遇とコミュニケーション

A 接遇とは

B コミュニケーションとは

Ⅲ コミュニケーション技法

A コミュニケーションの種類
1.言語的コミュニケーション
2.準言語的コミュニケーション
3.非言語的コミュニケーション

B 問診の仕方
1.問診とは
2.救急現場活動で聴取する情報
(1)救急現場活動で聴取する情報の覚え方
3.主訴
4.現病歴
(1)発症日時と発症様式
(2)どのような症状か
(3)どのような部位か
(4)どのような経過で起こったか
(5)症状を増悪させる状況(増悪因子)、軽快させる状況(寛解因子)はなにか
(6)主訴の随伴症状はなにか
(7)その症状について医療機関に受診したことがあるか
(8)服用している薬があるか
5.既往歴
(1)アレルギーの有無
(2)罹患したことのある疾患
6.社会歴
(1)職業
(2)家族状況
(3)嗜好品
7.問診を行うときの注意点

C 質問の方法
1.自由的質問
2.重点的質問
3.直接的質問
4.多項目質問
5.中立的質問

Ⅳ 救急現場活動のコミュニケーション

A 通信指令員のコミュニケーション
1.救急情報の聴取
(1)救急活動に必要な情報
2.口頭指導
3.病院連絡

B 傷病者とのコミュニケーション
1.傷病者に対する基本的コミュニケーション
(1)名前で呼ぶ
(2)わかりやすい言葉をつかう
(3)相ふさわしい敬語で話す
(4)傾聴する
(5)共感する
(6)行う観察や処置の内容を説明する
2.小児傷病者とのコミュニケーション
(1)小児の特徴
(2)コミュニケーションの留意点
3.高齢傷病者とのコミュニケーション
(1)高齢者の特徴
(2)コミュニケーションの留意点
4.意識障害傷病者とのコミュニケーション
5.聴覚障害傷病者者とのコミュニケーション
6.外国人傷病者とのコミュニケーション

C 関係者とのコミュニケーション

D 隊員間のコミュニケーション

E 搬送中のコミュニケーション

F 医師とのコミュニケーション
1.第1報
(1)Mechanism(原因/受傷機転)
(2)Injury(受傷部位)
(3)Sign(ショック状態、ロードアンドゴーの理由)
(4)Treatment(行った処置)
2.第2報
3.病院到着後の医師への申し送り

Ⅴ ケーススタディ:救急現場コミュニケーションの実践

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