救急医療におけるメディカルコントロール

救急医療におけるメディカルコントロール

  • 定価 7,040円(税込)
  • 監修:日本救急医学会メディカルコントロール体制検討委員会
  • 監修:日本臨床救急医学会メディカルコントロール検討委員会
  • 編集:救急医療におけるメディカルコントロール編集委員会
  • 編集協力:消防庁
  • 第2版・A4・264ページ・並製
  • 発行年月:2017年10月
  • ISBN 978-4-89269-937-5
  • ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。

2010(平成22)年に発行された『病院前救護におけるメディカルコントロール』に

最新の知見を盛り込み、内容を大幅にリニューアルし、タイトルも新たに発行

 

メディカルコントロールとは…
医学的な質を保障する取り組みをいう。その対象は診療行為のみならず,医療スタッフによる診療の補助や,一般人による応急手当さらにはそれらを提供する体制にまで及ぶ。救急医療体制の充実強化のためには病院前医療の質を保障することが不可欠であり,本書では病院前医療におけるメディカルコントロールを中心に解説する。

(本書より)

救急隊員・救急救命士・医師のみならずメディカルコントロールにかかわるすべての皆様に
必要な知識が詰まった1冊である

第Ⅰ章 メディカルコントロール総論

1.救急医療におけるメディカルコントロール
2.救急医療体制の歴史
3.救急医療に関連する法規
4.消防機関と救急業務
5.救急医療と医療機関
6.医療関連行為とメディカルコントロール
7.メディカルコントロールを運用する組織
8.全国メディカルコントロール協議会連絡会の役割

第Ⅱ章 メディカルコントロールの管理統括業務

1.メディカルコントロールを担う医師の育成
2.地域における課題の抽出と分析
3.救護と診療の情報収集
4.収集データに基づく検証と対策の具体例
5.プロトコル
6.救急救命士の養成と生涯教育
7.通信指令業務に対するメディカルコントロール
8.地域包括ケアシステムと救急医療
9.メディカルコントロールを審議する会議体の運営
10.メディカルコントロール活動を支える財源の確保
11.災害時医療

第Ⅲ章 メディカルコントロールの実務

1.オンラインによる指示,指導・助言の実施
2.搬送先医療機関での評価とフィードバック
3.救急活動記録票と診療情報の共有
4.事後検証とフィードバック
5.病院実習
6.病院間搬送とメディカルコントロールの関与

第Ⅳ章 消防機関におけるメディカルコントロール

1.メディカルコントロールにかかる業務
1)地域メディカルコントロール協議会の設立と新規事業計画
2)札幌市消防局の例
3)広島市消防局の例
4)出雲市消防本部の例
2.指導救命士の業務
3.通信指令員の教育と事後検証
1)北九州市消防局の例
2)熊本市消防局の例
4.救急ワークステーションでの救急隊員教育
1)【設置型】堺市消防局救急ワークステーションの例
2)【派遣型】うるま市救急ワークステーションの例
5.ドクターヘリ・ドクターカー運用時のメディカルコントロール
6.安全管理
7.感染対策
8.メンタルヘルスケア
9.紛争防止と訴訟対策

第Ⅴ章 メディカルコントロールにかかわるさまざまな取り組み

1.海上保安庁におけるメディカルコントロール体制
2.自衛隊におけるメディカルコントロール体制
3.自衛隊による広域搬送,災害派遣
4.事態対処医療
5.バイスタンダーとなる一般市民の支援・啓発
1)バイスタンダーに対する口頭指導の工夫:神戸市消防局の取り組み
2)応急手当の普及:日本赤十字社の取り組み
3)学校におけるBLS 教育

Appendix
1.メディカルコントロールや救急医療体制で使用される用語の解説
2.119 番通報からの導入要領アルゴリズム(心停止の識別)
3.口頭指導プロトコル
付:病院実習にあたって

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