救急患者支援 地域につなぐソーシャルワーク
救急認定ソーシャルワーカー標準テキスト
- 定価 5,060円(税込)
- 監修:救急認定ソーシャルワーカー認定機構
- 編集:救急認定ソーシャルワーカー認定機構研修・テキスト作成委員会
- 第1版・A4・310ページ・並製
- 発行年月:2017年09月
- ISBN 978-4-89269-936-8
- ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。
【新版のお知らせ】
この商品には新版があります。新版についてはこちらをご覧ください。
2016(平成28)年より開始された
救急認定ソーシャルワーカー認定機構による
「救急認定ソーシャルワーカー認定研修」の標準テキスト
医療ソーシャルワーカーは、救急で搬送されてくる患者の多くが抱える社会的ハイリスクを生活全体から俯瞰図的に把握したうえで支援・援助活動を実施している。超高齢社会の到来、貧困、虐待、犯罪、など現代社会が抱える課題に迅速かつ精緻に対応ができる「救急医療ソーシャルワーカー」を認定する制度が始まった。本書は、認定の際に必要となる研修会のテキストであり、救急現場で医療チームの一員として働くソーシャルワーカーのために必要な基本的な医学的知識と技能が学べる1冊となっている。一方、看護師、医師、関係機関など多くの皆様にも必要な知識がちりばめられている。とくに第3部の事例集は、実践に大いに役立つ。
第1部 総論
第1章 救急医療の現状
第1節:救急医療の仕組み/第2節:救急医療におけるソーシャルワーカーの位置づけ
第2章 救急医療におけるソーシャルワーカーの役割
第1節:救急認定ソーシャルワーカー制度/第2節:救急認定ソーシャルワーカーとは/第3節:救急医療と健康権
第3章 倫理的課題とソーシャルワーク
第1節:生命維持/第2節:救急医療における意思決定/第3節:権利擁護(成年後見)/第4節:生活困窮者・ホームレスへの支援について
第4章 救急医療に必要な法制度
第1節:救急医療に必要な法制度/第2節:薬物関連障害患者をめぐる司法的問題とその対応
第5章 精神科救急医療におけるソーシャルワーカーの役割
第2部 各論
第1章 救急医療におけるソーシャルワーク実践の展開
第1節:病院前救護を担う救急隊との連携/第2節:ソーシャルワーク実践の流れ/第3節:評価のポイントと救急医療現場で求められること
第2章 患者・家族への心理社会的支援
第1節:救急医療における危機介入/第2節:救急医療における患者の家族へのグリーフケア/第3節:グリーフケア事例
第3章 救急医療における多職種協働の行動モデル
第1節:チーム形成,チームアプローチ/第2節:多職種連携コンピテンシーを実践するチーム事例
第4章 救急医療におけるソーシャルワークの知識・技法
第1節:臨床推論/第2節:コミュニケーション/第3節:プレゼンテーション
第3部 事例
第1章 心理社会的ハイリスク
事例1:児童虐待/事例2:児童虐待・DV/事例3:DV(パートナーによる暴力)/事例4:高齢者虐待/事例5:周産期(飛び込み出産)/事例6:高齢者(キーパーソン不在)/事例7:自殺未遂(精神科受診歴あり)/事例8:自殺未遂(精神科受診歴なし)/事例9:アディクション(薬物)/事例10:アディクション(アルコール)/事例11:交通事故・頭部外傷/事例12:高次脳機能障害(労災保険)
第2章 医学的ハイリスク
事例13:高齢者(認知症)/事例14:精神合併(身体合併)/事例15:重篤な意識障害/事例16:熱傷(火災)/事例17:外傷(頸髄損傷)
第3章 その他
事例18:身寄りなし(路上生活者)/事例19:外国人
第4部 関連
第1章 臓器移植
第2章 在宅と救急医療
第3章 災 害
第4章 対人援助専門職(支援者)の燃え尽き防止
第5部 資料
ガイドラインを利用するにあたって
索引
救急認定ソーシャルワーカー認定研修
関係団体との連携のもとに、救急医療現場におけるソーシャルワーク実践に必要な知識及び技術を有するソーシャルワーカーを養成し、統一した基準の下にその認定を行うことで、救急医療の質の向上および人間の福利(ウェルビーイング)の増進に貢献することを目的としている