小児初期救急への挑戦

小児初期救急への挑戦

  • 定価 4,950円(税込)
  • 監修:中澤 誠(東京女子医科大学循環器小児科)
  • 編集:稲毛 康司(日本大学医学部付属練馬光が丘病院小児総合診療科)
  • B5・244ページ・並製
  • 発行年月:2005年04月
  • ISBN 978-4-89269-495-0
  • ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。

小児初期救急に関しては、関連学会多くの議論がなされてきた.。しかし、画一的な改善策を望めないのが実情である。本書では、現状の問題点を本音で語るとともに、いま何をしなければならないのかを現実的に提案している。地域で具体的な小児救急体制を構築するためのヒントになる英知を結集した好著である。

I 小児救急のゆくえ
II 苦悩する小児救急医療の実情
1. 患者ニーズからみた小児(初期)救急
2. 現場小児科医からみた小児(初期)救急
(1) 小児科医の労働環境改善のために,労働法制には何ができるか
(2) 診療報酬からみた小児救急の採算性
(3) なぜ,小児科医が小児(初期)救急に対応しなければならないのか
1) pros and cons小児科医の立場から
2) pros and cons総合診療(科)医の立場から
(4) なぜ,すべての小児科医が均等に小児(初期)救急に参加していないのか

III これからの小児(初期)救急体制構築への挑戦
1. これから目指すべき小児救急;小児医療提供体制の改革を通して実現する
2. 地域小児救急システムの構築
3. 電話相談
(1) 医師による電話相談
(2) 保健師による電話相談;東京都の取り組み
4. 交代制による24時間体制
(1) 病院小児科改革と小児科24時間体制
(2) 地域小児科センター病院構想と夜間シフト制の導入
5. 「豊能広域こども急病センター」設立における保健所の取り組み
6. 卒前・卒後臨床研修と小児救急
7. 小児(初期)救急医学教育と指導者育成
8. 国公立大学病院と小児救急医療
9. 小児(こども)病院と小児(初期)救急
10. 国立成育医療センターにおける小児(初期)救急
11. 地方二次病院での小児(初期)救急の取り組み
12. 救命救急センターの小児(初期)救急対応
13. 小児救急のリスクマネージメント
14. 小児外科医と小児プライマリーケア
15. 小児(初期)救急体制への一般市民への知識啓発
16. 看護師によるトリアージ
17. 「ER型救急医」と小児救急
IV 小児救急体制のモデル
1. 地方病院完結型;大分こども病院の場合
2. 地域小児科医連携型
(1) 熊本方式;課題と発展性
(2) 印旛方式
3. 地域開業医連携;鹿屋方式
V 行政からみた小児(初期)救急
自治体の取り組み
(1) 東京都における小児救急医療対策
(2) 大阪府における小児救急医療対策

関連書籍

  • 改訂第4版 救急診療指針
  • 小児初期救急診療ガイドブック
  • 高気圧酸素治療のための医学・生理学
  • 臓器移植におけるドナーコーディネーション学入門
  • 臓器提供時の家族対応のあり方

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