高気圧酸素治療のための医学・生理学

高気圧酸素治療のための医学・生理学

  • 定価 21,600円(税込)
  • 監訳:日本臨床高気圧酸素・潜水医学会
  • A4・526ページ・並製
  • 発行年月:2013年07月
  • ISBN 978-4-89269-814-9
  • ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。

書は、高気圧酸素治療の専門家であるTom S. Neuman と Stephen R. Thom が執筆したPhysiology and Medicine of Hyperbaric Oxygen Therapyを日本臨床高気圧酸素・潜水医学会が監訳したものです。
全26章(Chapter)から構成しており、物理学的・化学的・生理学的基礎から、開発の歴史、現在に至る臨床応用の結果について、膨大な文献的考察とともに詳細に解説しています。また、副作用や適応禁忌、今後の可能性についても言及しています。

SectionI 歴 史

Chapter 1:高気圧治療の歴史

圧縮空気浴/圧縮空気による潜函工法/高気圧医学/初期の高気圧酸素治療/潜水医学/放射線感受性/心臓外科/臨床高気圧医学/抗微生物効果/創傷治癒

SectionII 技術的側面

Chapter 2:1人用高気圧チャンバー

治療プロトコール/患者ケア/職員配置/合併症の管理

Chapter 3:多人数用高気圧チャンバー

アメリカと世界各国のチャンバー分布/多人数用チャンバーと1人用チャンバーの比較/代表的な治療プロトコール/安全性と通常の操作のための手引き/火災に関する安全/チャンバー内の介添人における減圧症/多人数用高気圧チャンバー施設の認定

Chapter4:高気圧酸素治療に関する物理学の基礎的知識

単位と記号/圧 力/各種気体について/呼吸用混合ガス/気体の法則

Chapter 5:潜水業務従事者に関する潜水への身体適性

ダイビング志願と活動/医学的に潜水適性を決定するための概念/医学的潜水適性に関する管理モデル/誰が潜水適性を決定すべきか?/潜水適性相談/ダイビングに関係する医学的問題の評価

Chapter 6:新生児と小児患者への高気圧酸素治療

小児疾患の治療で使用される装置/高気圧酸素治療に承認されている適応/高気圧酸素治療の適応として承認されていない疾患/小児患者での高気圧酸素治療に関連して報告された副作用と合併症/高気圧酸素治療前の患者の準備/海外における小児患者への高気圧酸素治療の報告/まとめ

Chapter 7:高気圧酸素治療を要する患者の集中治療

集中治療の定義/重症疾患の原因となりうる高気圧酸素で治療される疾患/ガス交換と治療プロトコール/組織酸素の測定/経皮的酸素および二酸化炭素の測定/高気圧酸素治療後の低酸素血症/重症疾患患者の高気圧酸素治療に必要な機器/重症疾患患者の高気圧酸素治療のための人工呼吸器/呼気終末二酸化炭素濃度の測定/気管チューブ/静脈内輸液ポンプ/生理学的モニタリング/吸 引/チューブによる胸腔切開/ペースメーカー,植え込み型除細動器,神経および脊髄刺激装置/除細動とカルディオバージョン/鎮 静/集中治療と高気圧酸素の系統的レビュー/結 論

SectionIII 生理機能

Chapter 8:肺におけるガス交換,生体内の酸素運搬と組織の酸素化

肺換気とガス交換/肺胞気から血液への酸素の移動/肺から全身の微小循環への酸素運搬/全身の微小循環と組織でのガス交換/高気圧酸素による各器官の循環への特異的影響/細胞での酸素利用/二酸化炭素の排出/高気圧酸素が組織の酸素化に及ぼす影響のまとめ

Chapter 9:虚血再灌流障害と高気圧酸素治療

基本的機序と臨床研究/虚血再灌流障害:高気圧酸素と基礎研究/虚血再灌流障害:高気圧酸素と臨床研究

Chapter 10:圧力によるヒトの生理機能への影響

人体が生理学的に耐えうる圧力の範囲/加圧の媒体/圧力感受性細胞の例/生理機能の圧力感受性/展 望

Chapter 11:酸素と創傷治癒の基本的メカニズム

創傷修復のメカニズム/創傷部の灌流と酸素供給/創傷治癒における高気圧酸素治療の役割/高気圧酸素治療を用いる際の患者選択:経皮的酸素測定法/要 約

SectionIV 適応症

Chapter 12:遅発性放射線障害に対する高気圧酸素治療

遅発性放射線障害の重要性と性質/遅発性放射線障害の性質/まとめ

Chapter 13:ガス塞栓症

静脈および動脈ガス塞栓症/静脈ガス塞栓症/動脈ガス塞栓症と肺圧外傷/高気圧酸素治療

Chapter 14:減圧症

減圧症とは何か?/病 因/治 療/再圧のための補助的治療/フォローアップ評価とダイビング復帰

Chapter 15:一酸化炭素の病態生理学と治療

病態生理学/臨床所見/治 療/母-胎児の一酸化炭素中毒/長期間の一酸化炭素曝露

Chapter 16:慢性創傷の管理

概 要/臨床アプローチ/患者のアセスメント/治療介入/評 価

Chapter 17:生着不良の移植片や皮弁

定義,分類,病態生理/生着不良の移植片に対する診断と治療/生着不良の移植片の診断とそれに対する高気圧酸素治療の適応基準/生着不良の移植片や皮弁に高気圧酸素治療を使用することの理論的根拠/まとめ

Chapter 18:クロストリジウム性筋炎,壊死性筋膜炎,接合菌性感染症

クロストリジウム性筋炎,筋壊死/壊死性筋膜炎/その他の壊死性細菌感染症/接合菌性壊疽性蜂窩織炎

Chapter 19:慢性骨髄炎における高気圧酸素治療

基礎研究/臨床研究/費用対効果/結 論

Chapter 20:クラッシュ損傷

高気圧酸素治療の正当性と適応/背 景/クラッシュ損傷の分類体系/クラッシュ損傷の病態生理/クラッシュ損傷に適用可能な高気圧酸素治療の機序/クラッシュ損傷の管理における高気圧酸素を用いた臨床経験

Chapter 21:エビデンスおよび高気圧酸素治療 文献の要約および新たな適応のレビュー

臨床的エビデンスの要約/高気圧酸素治療の潜在的な選択的適応

SectionV 副作用と合併症

Chapter 22:圧の作用

中耳気圧外傷/耳の気圧外傷の発病機序/中耳気圧外傷の臨床症状/中耳気圧外傷の予防/中耳気圧外傷の治療/鼓膜切開術と鼓膜切開チューブ留置術/鼓膜切開術の実際/副鼻腔の気圧外傷/気圧障害性歯痛と歯牙破折/特殊事項

Chapter 23:酸素中毒

酸素中毒の病理効果/酸化障害と抗酸化防御のメカニズム/フリーラジカルと他の反応種/フリーラジカルと細胞膜との相互作用/抗酸化防御/酸素中毒の臨床症状/酸素中毒の神経学的効果/酸素中毒が眼に及ぼす効果/酸素中毒の肺効果/ヒトにおける酸素耐性の定義/酸素耐性の修飾

Chapter 24:高気圧酸素治療による眼の合併症を減少させるために

眼に関連した解剖と生理の復習/高気圧酸素治療における眼の合併症 /高気圧酸素治療の評価において眼に考慮すべきこと/高気圧酸素治療中の眼機能の評価/高気圧酸素治療から眼の合併症を軽減する方策

Chapter 25:高気圧酸素治療における心血管系の側面

酸素が心血管系に与える影響/迷走神経系に対する効果/血行動態への影響/心筋への影響/末梢血管への影響/心臓病における高気圧酸素治療/ペースメーカーと植え込み型除細動器/先天性心疾患/心臓手術における高気圧酸素治療/神経に対する予防効果/医原性空気塞栓/冠動脈バイパス手術後の縦隔炎/高気圧酸素治療の薬剤効果

Chapter 26:高気圧酸素治療における禁忌

高気圧酸素治療における禁忌/高気圧酸素治療により発生しうる潜在的危険/高気圧酸素治療の一般的禁忌/酸素中毒を厳密に発生させないための絶対的禁忌/臨床業務の重要性/結 論

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