消化器外科最新の進歩

消化器外科最新の進歩

  • 定価 5,400円(税込)
  • 編集:小川 道雄(熊本大学医学部第二外科学講座教授)
  • B5・260ページ・並製
  • 発行年月:2001年01月
  • ISBN 978-4-89269-380-9
  • ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。

本書は、2000年7月に宮崎市で開催された第55回日本消化器外科学会総会において高い評価を得たプレナリ-セッションで発表された”会長要請講演”20題をまとめたもの。

1 食道表在癌
I 食道が温存できる状態
1 組織破壊法
1) エタノール局注療法/2) 熱による組織蒸散法/3) レーザーによるphotodynamic therapy(PDT)/4) 照射範囲を絞り込んだ放射線治療
2 組織回収法
II 食道が温存できない理由
III 治療法選択へのinformed consent

IV 今の時代の食道癌(早期癌)治療法選択の問題点
2 進行食道癌と今後の展望
I 進行食道癌の診断
1 超音波内視鏡検査(EUS)
2 FDG-PET
II 進行食道癌の治療指針
1 進行食道癌の外科治療
1) 治療指針/2) リンパ節転移と病理組織学的特徴/3) 治療成績/4) 鏡視下手術/5) Sentinel node navigation surgery
2 進行食道癌に対する集学的治療
1) 術前化学療法と術前化学放射線療法 /2) Nedaplatinを用いた術前化学放射線療法/3) 抗転移薬
3 進行食道癌のpalliative management
4 進行食道癌の生物学的検討
1) 細胞周期関連遺伝子/2) 転移関連遺伝子/3) リンパ節微小転移の検出
3 胃癌発生の背景因子
I 病 因
1 H.pyloriと胃癌
2 H.pyloriによる実験発癌
3 H.pyloriによる発癌の機序
4 H.pyloriの除菌と今後の展望
II 前癌病変
1 胃癌の前癌病変
2 前癌病変の形態・形質変化
3 前癌状態と遺伝子変化
III 胃癌の遺伝子変化
1 マイクロサテライト不安定性(MSI)
2 癌抑制遺伝子
1)p53/2)APC,DCC/DPC4
3 癌遺伝子
1) K-ras/2)c-erb-2,K-sam,c-met
4 細胞周期調節遺伝子
5 テロメラーゼ
6 スキルス胃癌
1) 伝達関連遺伝子の異常/2) 接着分子の異常
IV 特殊な胃癌
1 家族性胃癌
2 残胃の癌
1) マイクロサテライト不安定性/2) 癌抑制遺伝子/3) 癌遺伝子
3 重複癌
4 早期胃癌の治療
I 早期胃癌は治療すべき病変か
1 癌(cancer)か異型巣(dysplasia)か
2 早期胃癌の自然史
II 早期胃癌の術前深達度診断の精度
III 早期胃癌のリンパ節転移の実態
IV EMRの適応と方法論
V 腹腔鏡下胃内手術
VI 腹腔鏡下胃楔状切除術
VII 外科的局所切除
VIII センチネルリンパ節生検を併用した局所切除
IX 幽門保存胃切除術
X 分節胃切除(横断胃切除)
XI 噴門側胃切除
XII 腹腔鏡下D1+aあるいはD2手術
5 進行・再発胃癌に対する治療
I 胃癌の進展形式および根治性からみた治療戦略
II 西欧におけるリンパ節郭清:D1かD2か
III 日本におけるD2VS D4郭清のRCT
IV 脾摘は上部進行胃癌の予後改善に寄与するか
V LUAEと食道浸潤胃癌に対するアプローチ
VI 術後補助化学療法の現状とneoadjuvant chemotherapy
VII 肝転移に対する治療戦略としての肝切除と肝動注療法
VIII 腹膜再発予防を目的としたintraperitoneal(IP)療法および温熱化学療法
IX 手術不能進行胃癌に化学療法は延命効果を有するか
X Molecular biology からみた癌の外科治療と化学療法
XI 抗癌剤の感受性関連遺伝子の発現と感受性
XII 癌の抗転移薬と遺伝子治療
今後の展望
6 大腸癌の発生と進展:最近のトピックス
I 大腸癌に関わるgeneticな異常
1 LOH型大腸癌(CIN:chromosomal instability)
2 MSI型大腸癌
3 大腸癌における代表的なsignaling pathway
1)Wnt/wingless経路/2) K-ras経路/3)TGF-β経路/4)p53経路
II 大腸癌に関わるepigeneticな異常
7 大腸早期癌の治療
I 大腸早期癌の位置づけ
1 深達度と病気分類と「中期癌」
2 早期大腸癌の頻度
3 治療の現状
II sm大腸癌の治療
1 リスクファクターと細分類
2 自験例の分析
1) リンパ節転移率/2) 統計的解析
3 内視鏡切除したsm癌の取り扱い
1) われわれのdecision tree/2) NCCNのガイドライン
4 転移リンパ節病巣の特徴
8 進行大腸癌手術における最近の進歩
I QOLが重視される大腸癌
II 側方リンパ節郭清について
III 自律神経温存術について
IV 肛門括約筋温存術について
V 局所進行癌について
VI 遠隔転移を伴う大腸癌について
VII 腹腔鏡下大腸切除術
9 炎症性腸疾患
I 病因・病態について
II 内科的治療からみて
III 外科領域からみて
IV 手術適応の問題
1) UCの場合/2) CDの場合
2 手術術式とその選択
1) UCの場合/2) CDの場合/3) 腹腔鏡補助下手術について
3 IAA,IACA後のpouchitisについて
4 癌合併とサーベイランス
5 Indeterminate colitisの外科治療について
10 原発性肝癌
I 肝癌の発生と進展
II 診断
III 治療
11 大腸癌肝転移の治療
I 頻度
II 肝切除
1 肝切除率の向上をめざして
2 残肝再発対策
1) 小(微小)転移巣の診断/2) 再肝切除/3) 肝局所化学療法
3 肝切除後予後因子
4 肝外再発対策
III その他の治療
1 全身化学療法
2 Ablation therapy
12 肝予備能と肝切除
I 一般肝機能検査
II 負荷試験
III 肝細胞機能総量
IV Intact hepatocyte theory
V 肝予備能の評価法
1 過去のデータをもとにした予後予測
2 肝実質切除率とIGC15分値
3 門脈圧
4 肝硬度(liver consistency)
5 肝線維化マーカー
6 肝細胞の増殖
7 99mTc-GSAシンチグラフィ
13 早期胆嚢癌の診断,進展度と外科治療
I 早期胆嚢癌の定義,頻度
II 早期胆嚢癌の診断法
III 早期胆嚢癌のリンパ節転移・脈管浸潤
IV Unsuspected gallbladder carcinoma
V 早期胆嚢癌の治療
14 膵胆管合流異常
I 名 称
II 定義・病態
III 疫 学
IV 発生論
V 合併症
VI 発 癌
VII 診 断
VIII 治 療
15 膵  癌
I 膵癌診断の現況
1 膵癌の臨床症状
2 腫瘍マーカー
1) Ⅰ型糖鎖抗原/2) Ⅱ型糖鎖抗原/3) 母核糖鎖抗原/4) その他の糖鎖抗原/5) CEA
3 遺伝子学的診断
1) K-ras遺伝子異常/2) p53遺伝子異常/3) テロメラーゼ
4 画像診断
5 ハイリスクグループの設定
II 膵癌外科治療の変遷
III 膵癌の治療成績
IV 膵癌治療の課題
1 膵癌に対するPpPDの適応
2 リンパ節郭清の範囲
3 門脈合併切除の意義
4 切除例における術中照射の意義
5 切除例に対する周術期の放射線化学療法
16 粘液産生膵腫瘍
I 粘液産生膵腫瘍から膵管内乳頭腫瘍への概念の変遷
II 粘液産生膵腫瘍の良悪性の鑑別診断
III 粘液産生膵腫瘍の手術適応と手術術式
IV 膵臓の外科解剖
1 膵の解剖における癒合筋膜
2 膵の動脈
3 膵の静脈
4 その他
17 消化器癌の分子
生物学的背景
I 診断への寄与
1 微量癌細胞の検出
2 悪性度診断
3 DNAマイクロアレイ法を用いた包括的診断
II 治療への寄与
1 分子標的治療
2 遺伝子治療(癌特異的免疫療法を含む)
3 再生医学
18 外科侵襲とその制御
I 外科侵襲に対する生体反応
II 侵襲による臓器不全の発症機序
III 臓器不全の予知,予防,治療
1 予知
2 予防,治療
19 消化器疾患に対する内視鏡外科手術
I 食道の鏡下手術
1 逆流性食道炎,食道裂孔ヘルニア
2 食道アカラジア
3 食道粘膜下腫瘍
4 食道癌
II 胃の鏡視下手術
1 胃癌
1) 局所切除
2 腹腔鏡補助下胃切除術
1) 腹腔鏡補助下胃切除術の方向性/2) 手術手技
3 胃粘膜下腫瘍
III 十二指腸,小腸の腹腔鏡下手術
1 十二指腸潰瘍穿孔
2 小腸の腹腔鏡手術
IV 大腸の腹腔鏡下手術
1 適応
1) 大腸早期癌/2) 大腸進行癌
2 病変部位とリンパ説郭清の難易度
3 Port site recurrenceの問題
4 合併症,遠隔成績
5 手術手技の習熟に関する問題点
1) 腹腔鏡下胆嚢摘徐術の経験/2) 腹腔鏡下大腸切除講習会の受講/3) 実際の手術の見学/4) 手術症例の選択/5) 手術症例数
20 肝胆膵疾患に対する内視鏡外科手術
I 胆道系疾患における現状
1 わが国の現状
2 合併症
3 予防対策
4 入院経費
5 総胆管結石
II 肝疾患における現状
1 対象疾患と術式
2 国内外の状況
3 肝切除術手術成績
4 合併症
5 問題点
6 その他の治療法
III 膵疾患における現状
IV 気腹下手術の全身への影響
V 21世紀への期待

関連書籍

  • 腹腔鏡下脾臓摘出術
  • 腹腔鏡下胆嚢摘出術・総胆管結石手術
  • 腹腔鏡下大腸切除ハンドブック
  • 腹腔鏡下アカラシア手術、GERD、食道裂孔ヘルニア手術
  • 腹腔鏡(補助)下幽門側胃切除術

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