ここからスタート アドバンス・ケア・プランニング

ここからスタート アドバンス・ケア・プランニング

ACPがみえてくる新しいアプローチと実践例

  • 定価 3,520円(税込)
  • 編著:角田 ますみ
  • B5・284ページ・並製
  • 発行年月:2022年07月
  • ISBN 978-4-86719-044-9
  • ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。

本書には電子書籍版があります。電子書籍版は下記よりご購入が可能です。

ここからスタート アドバンス・ケア・プランニング【電子版】
医書.jp: https://store.isho.jp/search/detail/productId/2205792290 外部リンク
M2PLUS: https://www.m2plus.com/content/11308 外部リンク
メテオMBC: https://www.molcom.jp/products/detail/152149/ 外部リンク


予測が難しい状況下でのACP支援
「START」でACPを開始して、「エフェクチュエーション」で問題を解決しよう

 

【本書の概要】
ACPをいつから始めるか、どのタイミングで行うか、何を話すか、問題をどうするかのポイントとヒントが満載。基礎知識と実践例はもとより、新しいアプローチの仕方である「START」と「エフェクチュエーション」を取り入れることで、ACPをまずは始めてみるきっかけがつかめる内容となっている。

【本書のポイント】
・「START」を使い、具体的なACPの進め方を解説。STRATとは、Support:どう支援するか、Timing: タイミングはいつか、Action:どう進めるか、Relation:誰が誰と行うのか、Talking:どう話すか、である

・ACPに役立つ理論として、エフェクチュエーションの5つの原則を紹介。5つの原則とは、①手持ち手段を見直す(手中の鳥の原則)、 ②うまくいかなくてもよい範囲を決める(許容可能な損失の原則)、③積極的にパートナーシップを組む(クレイジーキルトの原則)、④問題や偶然をチャンスに変える(レモネードの原則)、⑤コントロール可能なものに集中する(飛行機の中のパイロットの原則)、である。

・がん、認知症、要介護など疾患・状態におけるACPの特徴と意思決定支援のポイントを紹介。

・ACP実践編として、13事例を紹介

・STARTマップとエフェクチュエーションシートをURLやQRコードからダウンロードでき活用
こちら

第Ⅰ章アドバンス・ケア・プランニングの基礎知識

アドバンス・ケア・プランニング(ACP)とは
ACPとアドバンス・ディレクティブ(事前指示)
ACPとアドバンス・ライフ・プランニング(ALP)
ACPを構成・支援するもの

第Ⅱ章家族とACP

「家族」を定義するのが難しい時代
家族におけるACPの現状と課題
家族に対するACP支援とは

第Ⅲ章 STARTを使った具体的なACPの進め方

Support ACPの意思決定をどう支援するか
医療における意思決定はかなりの意思力を使う
意思決定のプロセス
意思決定プロセスに応じた支援
意思決定に影響するもの;意思決定にはバイアスがある
Support ACPの意思決定をどう支援するか

Timing ACPの開始・振り返り・変更のタイミングはいつか
ACPのタイミングに正解はない!?
病状の経過別から考えるタイミング
ACP開始にふさわしくないタイミング
フレイルとACPのタイミング

Action ACPをどう進めるか
Step1:ACPを準備する
Step2:患者の準備状況を確認する
Step3:意思形成・意思表明を支援する
Step4:ケアのゴールを設定する
Step5:ACPを評価する

Relation 誰が誰とACPを行うのか
ACPにかかわる人たちの役割と機能
ACPのバリアを関係性で突破する

Talking ACPをどう話すか,ACPを進めるためのコミュニケーション
ACPコミュニケーションの基本的姿勢
話し合いを開始するための準備
安心を引き出すコミュニケーションスキル
ACP状況別コミュニケーションのポイント
話し合いのロードマップ

STARTマップ;ACP支援の現在位置を確認する

第Ⅳ章 代表的な疾患・状態におけるACPの実践

① がんのACP
② 心不全のACP
③ 呼吸器疾患のACP
④ 慢性腎臓病のACP
⑤ 脳血管障害のACP
⑥ 神経難病のACP
⑦ 精神疾患のACP
⑧ 認知症のACP
⑨ 虚弱など要介護状態に向かう時期のACP

第Ⅴ章 ACP実践事例

[がん・緩和]
① 入退院を繰り返しながら抗がん薬治療を受ける患者の病期ごとのACP支援
② 最期の場所を決められないがん終末期患者へのACP支援
③ 家族の意向に従い本心が言えない終末期がん患者のACP支援

[心不全]
④ 自宅退院を希望しながら入院治療を継続し,緩和ケア介入した患者と家族へのACP支援
⑤ 心不全の急性増悪を繰り返すなかで,積極的治療を望まず,生きがいを重視した治療を選択した患者へのACP支援

[呼吸不全]
⑥ 慢性呼吸器疾患患者のNPPV装着におけるACP支援

[慢性腎臓病]
⑦ シャント造設困難により,透析の導入から保存的腎臓療法に意思決定を変更した患者・家族へのACP支援

[脳血管障害]
⑧ 脳出血により判断能力が低下した患者のACP支援

[神経難病]
⑨ ALSとの告知を受けた患者の病状の進行に合わせたACP支援

[精神疾患]
⑩ がん治療の中止を訴えたうつ病患者へのACP支援

[慢性期]
⑪ 関節リウマチに起因する間質性肺炎を繰り返す患者の価値観に寄り添ったACP支援

[救急・ICU]
⑫ 患者の状況に衝撃を受けている段階で意思決定を迫られた家族へのACP支援

[認知症・介護]
⑬ 認知症の症状が進む夫婦の生活を継続させ,本人の希望を叶える看取りまでのACP支援

第Ⅵ章 ACPを実践するうえでの新しい考え方 ―エフェクチュエーション―

エフェクチュエーションとACP
エフェクチュエーションとは
医療におけるコーゼーションとエフェクチュエーション
エフェクチュエーションの5つの原則
コーゼーションとエフェクチュエーションを組み合わせる
エフェクチュエーション思考をACPに活用する

さまざまな立場から考えるエフェクチュエーション的ACP支援
看護師の立場から
医師の立場から
管理栄養士の立場から
薬剤師の立場から
行政の立場から
社会保険労務士の立場から
エフェクチュエーション的ACPの場づくりの立場から
エフェクチュエーション的チームビルディングの立場から

【付録】
STARTマップ
エフェクチュエーションシート
索引

関連書籍

  • 臨床倫理入門 II
  • 臨床倫理入門
  • 笑う角田には福が来る
  • 物語で学ぶ緩和ケア
  • 小児看護と看護倫理

書籍・雑誌検索

ページの先頭へ ▲