事件現場における 事態対処医療標準ガイドブック

事件現場における 事態対処医療標準ガイドブック

  • 定価 2,530円(税込)
  • 監修:一般社団法人 日本臨床救急医学会
  • 編集:日本臨床救急医学会 法執行機関との医療連携のあり方に関する検討委員会研修コース等検討小委員会
  • 1版・B5判・90ページ・並製
  • 発行年月:2020年03月
  • ISBN 978-4-89269-998-6
  • ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。

事件やテロに備え、法執行機関と医療機関が連携するために

 

「事態対処医療」とは,事件現場で,警察などの法執行機関と医療機関が連携し,最前線から開始する医療活動,そしてそれを可能にする体制をいう。起きてはならないことだが,事件やテロに備えて,事態対処医療について理解しておくことは重要である。本書は,事態対処医療の考え方から始まり,事態対処現場での対応,手技や資器材など“実践”に焦点をあて,医療者のみならず,現場で初動対応にあたる要員が自ら行えることに配慮した内容となっている。関係機関の方々が,いざという時に的確に任務を遂行することができるよう,本書を活用いただきたい。

第1章 事態対処医療について

1 事態対処医療とは
2 事態対処医療の手順と他の応急救護・外傷プログラムとの整合性
3 諸外国の状況との比較
4 本書の使い方

第2章 事態対処現場

1 外傷対応の基本
JPTECの概要/事態対処現場への応用
2 事態対処現場での傷病者対応の考え方
指揮・統制/安全管理/情報伝達(連携)

第3章 活動区域と資格

1 状況・傷病者評価
ポイント/活動開始前に部隊と確認しておくこと/状況評価/傷病者評価の原則/資格と活動区域による傷病者対応/評価の実際/まとめ
2 止血法
ポイント/出血と傷病者の反応/出血の同定/止血の方法/まとめ
3 気道確保
気道閉塞の原因/気道閉塞の症状/簡易な気道確保/気道補助器具/気道確保実施場所と方法/事態対処時の特殊性
4 離脱 / 後送 / 搬送
獲得目標/「離脱」する方法/「後送」する方法/「搬送」する方法/離脱方法選択のためのフローチャート

第4章 そのほかに考慮する事項

1 環境障害
シナリオ1:熱中症/シナリオ2:低体温/まとめ
2 IFAK─使用方法など
個人救急品セット(IFAK)/米陸軍IFAK の特色/IFAK と訓練/IFAK と記録/米陸軍IFAK の組み入れ品と使い方/日本版事態対処医療用IFAK(JIFAK)の組み入れ品の一案
3 事態対処救護要員の資器材に関する考え方
医療資格/Buy time(時間を稼ぐ)/任務に応じた医療

第5章 事態対処医療の現状

1 事態対処医療の関連コース
JPTEC(Japan Prehospital Trauma Evaluation and Care:外傷病院前救護)/一次救命処置(Basic Life Support;BLS)/二次心肺蘇生法(Advanced Cardiovascular Life Support;ACLS)/その他/事態対処医療の研修・訓練
2 テロ・多数殺傷事件等における事態対処医療の実践講習
目標/講習内容/準備物品

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  • 救急医学 2019年12月号
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