高度実践看護 統合的アプローチ

高度実践看護 統合的アプローチ

  • 定価 10,780円(税込)
  • 監訳:中村美鈴(東京慈恵会医科大学 医学部 看護学科 教授)
  • 監訳:江川幸二(神戸市看護大学 急性期看護学分野 教授)
  • 改訂第2版・A4版・722ページ・並製
  • 発行年月:2020年11月
  • ISBN 978-4-89269-996-2
  • ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。

高度実践看護のバイブル・最新版の邦訳が登場

1996年に初版が刊行され,以来高度実践看護領域を牽引しているHamric and Hanson’s Advanced Practice Nursing: An Integrative Approach,最新版の邦訳が刊行となりました。高度実践看護領域の重要性がますます高まっている現在,本書は高度実践看護のコンピテンシー・役割・価値などを最新のエビデンスや概念モデルに基づいて発信しています。看護大学大学院生や教育者,管理者,高度実践看護師にとって必須の一冊です。

[本書の特徴]
・一線で活躍している多数の専門家による翻訳
・最新のエビデンスに基づき,また米国の医療法制や医療政策の変化を反映した大幅な改訂
・各章の最後に「主な要約ポイント」が追加
・新しい概念モデル(第2章),国際的な高度実践看護の最新情報(第6章),起業家精神についての情報(第20章)など多くの内容が追加

PARTⅠ 高度実践看護の歴史的および発展的側面

第1章 米国における高度実践看護師の歴史的概要

麻酔看護師
看護助産師
専門看護師
ナースプラクティショナー
ナースプラクティショナー実践の拡大
結 論
主な要約ポイント

第2章 高度実践看護の概念化

概念モデルの性質,目的,および構成要素
高度実践看護の概念化:課題と責務
高度実践看護の役割の概念化:組織の観点
高度実践看護の特質の概念化
高度実践看護の実践に役立つモデル
推奨事項と今後の方向性
結 論
主な要約ポイント

第3章 高度実践看護の定義

専門化と高度実践看護の区別
高度看護実践と高度実践看護の区別
高度実践看護の定義
高度実践看護の中核となる定義
高度実践看護の7つのコアコンピテンシー
高度実践の役割を区別すること:高度実践看護の操作的定義
高度実践看護の環境を管理する際の重要な要素
高度実践看護の定義が意味するもの
結 論
主な要約ポイント

第4章 高度実践看護師の役割開発

高度実践看護師の役割開発における展望
専門的スキル獲得モデルの初心者
役割概念と役割開発における問題
役割移行
職場における高度実践看護の役割実践
結 論
主な要約ポイント

第5章 高度実践看護への発展的かつ革新的な取り組み

専門的看護実践の高度実践看護への発展パターン
革新的な実践への取り組み(第Ⅰ段階)
移行期の専門分野(第Ⅱ段階)
新たな高度実践看護の専門分野(第Ⅲ段階)
確立された高度実践看護の役割(第Ⅳ段階)
結 論
主な要約ポイント

第6章 高度実践看護の国際的発展

世界のヘルスケアの背景における高度実践看護の役割
高度実践看護の役割導入および統合化の促進
高度実践看護役割の世界的発展における次のステップ
結 論
主な要約ポイント

PARTⅡ 高度実践看護のコンピテンシー

第7章 直接的臨床実践

直接的ケア活動vs 間接的ケア活動
高度実践看護師に提供される臨床における直接的ケアの6つの特徴
ホリスティックな視点の活用
患者との治療的パートナーシップの形成
エキスパートの臨床実践
実践の指針としてのエビデンスの活用
健康と疾病管理への多様なアプローチ
複雑な状況のマネジメント
慢性疾患の管理をする患者の援助
直接的ケアと情報管理
結 論
主な要約ポイント

第8章 ガイダンスとコーチング

なぜガイダンスとコーチングか?
ガイダンスとコーチングの文脈:定義と技術
APRNのガイダンスとコーチングを支える理論と研究
APRNのガイダンスとコーチングのスキル
コーチングに特有のAPRNの能力
APRNのコーチングのプロセス
コーチング・プロセスの「4つのAの要素」
ガイダンスするか背後から誘導するかのジレンマ
結 論
主な要約ポイント

第9章 コンサルテーション

コンサルテーションと高度実践看護
コンサルテーションの定義
APRNのコンサルテーションモデル
日常的なAPRNのコンサルテーション状況
APRNのコンサルテーションにおける課題
結 論
主な要約ポイント

第10章 エビデンスに基づく実践

エビデンスに基づく実践とAPRN
エビデンスと最新かつ最良のエビデンス:歴史的視点
エビデンスに基づくプロセスのステップ
政策から実践へ:最新かつ最良のエビデンスに基づく実践で意味のある変化を実現するためのヒント
今後の展望
結 論
主な要約ポイント

第11章 リーダーシップ

APRNsにとってのリーダーシップの重要性
リーダーシップ:定義,モデル,概念
APRNsのリーダーシップタイプ
APRNのリーダーシップコンピテンシーの特性
効果的なAPRNのリーダー特性
高度実践看護師のリーダーとしてのスキルの育成
健康政策領域におけるリーダーシップの育成
リーダーシップ開発と効果的なリーダーシップに対する障害
臨床におけるリーダーシップの問題
リーダーシップコンピテンシーを実行するための戦略
結 論
主な要約ポイント

第12章 コラボレーション

コラボレーションの定義
高度実践看護におけるコラボレーションの領域
効果的なコラボレーションの特徴
患者と臨床家におけるコラボレーションの影響
コラボレーションの責務
現代のヘルスケアにおけるコラボレーションの背景
効果的なコラボレーションに関連したプロセス
コラボレーションを実施すること
成功したコラボレーションへのストラテジー
結 論
主な要約ポイント

第13章 倫理的意思決定

倫理的実践の基礎
看護における倫理的課題の特徴
高度実践登録看護師に影響を及ぼす倫理的問題
高度実践登録看護師の倫理的意思決定能力
倫理的意思決定能力の評価
倫理的実践への障壁と可能な解決策
結 論
主な要約ポイント

PARTⅢ 高度実践の役割:高度実践看護の操作的定義
第14章 専門看護師

専門看護師の概要および定義
専門看護師の実践:影響領域内のコンピテンシー
現在の市場力および懸念
役割の実践
今後の方向性
結 論
主な要約ポイント

第15章 プライマリケアを担うナースプラクティショナー

プライマリケアとナースプラクティショナーの役割における現在および歴史的観点
プライマリケアと連邦政府
プライマリケアにおける実践デザインの変更
プライマリケアにおける労働力および今日のPCNP実践の内容
プライマリケアを担うナースプラクティショナー
プライマリケアの今後の動向
結 論
主な要約ポイント

第16章 成人・高齢者急性期看護ナースプラクティショナー

成人・高齢者ACNPの役割の誕生
成人・高齢者ACNPの役割のコンピテンシー
成人・高齢者ACNPにおける実践の範囲の形成
成人・高齢者急性期看護ナースプラクティショナーの役割と実践モデルの紹介
成人・高齢者ACNPの役割内の専門化の機会
成人・高齢者ACNPへの準備
成人・高齢者急性期看護ナースプラクティショナーの報酬
成人・高齢者急性期看護ナースプラクティショナーの特有の課題
今後の方向性
結 論
主な要約ポイント

第17章 認証看護助産師

助産の定義
歴史的展望
今日の米国における看護助産専門職
高度実践看護コンピテンシーの実践
看護助産実践の現状
職業上の問題
結 論
主な要約ポイント

第18章 認証麻酔看護師

CRNAの教育と実践の沿革
CRNAの概要
最新のCRNAの実践
役割開発と臨床能力の測定
保険償還
結 論
主な要約ポイント

PARTⅣ 高度実践看護環境に重要な要素
第19章 APRNの力の最大化と政策への影響

政策:看護における歴史的中核機能
政策:APRNsと現代の役割
政治と政策
国際社会とは異なる米国
政策の主要概念
政策モデルと枠組み
最近の高度実践看護の政策課題
高度実践看護の政策課題の出現
政策領域におけるAPRNの政治的コンピテンシー
結 論
主な要約ポイント

第20章 マーケティングと交渉

自己への気づき:自分にあったものをみつける
起業家精神,施設内起業家精神の選択
新しいAPRNのためのマーケティング
交渉および再交渉
不可視性の克服
結 論
主な要約ポイント

第21章 APRN のサービスに対する償還と支払い

歴史的観点
米国における償還
よく使われるCPTコード
メディケアによる償還
その他の償還モデル
APRNsの現在と最近の償還に関する諸問題
結 論
主な要約ポイント

第22章 法的規制,法律,資格認定要件の理解

APRN規制のためのコンセンサスモデル:免許付与,認定,認証,教育
高度実践登録看護師の修士課程および博士課程教育
高度実践看護と教育の基準
高度実践登録看護師のコンピテンシー
APRN規制と資格証明の要素
APRNsの資格証明に関連する言語
APRNsの実践の範囲
APRNsの実践基準とケア基準
APRNの認定と規制に影響する問題
規制過程への影響
APRNsの現在の実践環境
APRNsの今後の法的規制に対する課題
結 論
主な要約ポイント

第23章 高度実践看護のアウトカムとパフォーマンス改善に関する研究の統合レビュー

用語の整理
ケア提供のインパクトの概念モデル
現在までに得られたエビデンス
アウトカムとしてのプロセス研究
パフォーマンス(プロセス)改善活動
疾患マネジメント活動
アウトカムマネジメント活動
APRNの実践のインパクト
APRNの実践におけるアウトカムの今後の方向性
結 論
主な要約ポイント

第24章 パフォーマンスと患者アウトカムの評価および改善のための医療情報技術の活用

改善されたパフォーマンスとアウトカムを支える情報科学とインフォメーションテクノロジー
パフォーマンス改善を推進する法的規制の報告イニシアティブ
高度実践看護のアウトカムへの報告の法的規制の関連性
医療情報テクノロジーの管理における基本的コンピテンシー
質改善における基礎的コンピテンシー
高度実践看護のための質改善およびアウトカム評価プランの設計のためのストラテジー
結 論
主な要約ポイント

欧文略語一覧
索 引

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