救急初療看護に活かすフィジカルアセスメント

救急初療看護に活かすフィジカルアセスメント

  • 定価 6,600円(税込)
  • 監修:日本救急看護学会
  • 編集:日本救急看護学会『フィジカルアセスメント』編集委員会
  • 第1版・A4判・304ページ・並製
  • 発行年月:2018年10月
  • ISBN 978-4-89269-963-4
  • ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。

eラーニングで学ぶ救急看護のフィジカルアセスメント

 

患者の状態を迅速に評価し適切に初期対応するため,救急看護においてフィジカルアセスメントの知識・技術の習得は必須といえます。そのため日本救急看護学会は救急外来や救命救急センターの看護師を対象として「フィジカルアセスメントセミナー」を行っており,本書はそのテキストとして救急看護に関連する疾患・病態の知識,フィジカルアセスメントの知識・技術を解説しています。
「フィジカルアセスメントセミナー」の受講には本書に対応したeラーニングの映像教材を閲覧し,修了テストに合格する必要があります。

[本書のポイント]
・eラーニング映像教材は本書のためにすべて新規に撮影。本書とeラーニング(映像教材・テスト)を活用することで,効率のよい学習が可能です。
・第5章「初療における急性症状の看護実践」では,各急性症状について事例を提示して解説しました。

第1章 初療における救急看護実践

Ⅰ 救急医療における初療看護
1.救急医療
2.救急看護
3.救急医療における初療看護
4.チーム医療

Ⅱ 初療におけるアセスメントと実践
1.看護アセスメント
2.救急看護のアセスメント
3.臨床推論
4.緊急度の判断
5.初療における看護過程

第2章 初療における看護師のための臨床推論

Ⅰ 看護と臨床推論
1.看護実践における臨床推論
2.臨床推論の属性
3.医師の臨床推論と看護師の臨床推論

Ⅱ 救急看護における臨床推論の方法
1.臨床推論の思考過程
2.救急看護における「仮説演繹法」
3.仮説の形成
4.仮説の検証

第3章 初療のフィジカルアセスメントの基礎

Ⅰ フィジカルアセスメントの基礎
1.フィジカルアセスメントとは
2.フィジカルアセスメントの基本技術

Ⅱ 初療における一次評価と二次評価
1.第一印象
2.一次評価
3.二次評価

Ⅲ 緊急度判定(院内トリアージ)
1.救急医療におけるトリアージ
2.トリアージガイドライン
3.救急外来のトリアージのプロセス

第4章 初療の系統別フィジカルアセスメント

Ⅰ 呼吸器系
1.フィジカルアセスメントの基礎知識
2.フィジカルアセスメント

Ⅱ 循環器系
1.フィジカルアセスメントの基礎知識
2.フィジカルアセスメント

Ⅲ 脳神経系
1.フィジカルアセスメントの基礎知識
2.フィジカルアセスメント

Ⅳ 消化器系
1.フィジカルアセスメントの基礎知識
2.フィジカルアセスメント

Ⅴ 泌尿器系
1.フィジカルアセスメントの基礎知識
2.フィジカルアセスメント

Ⅵ 内分泌系
1.フィジカルアセスメントの基礎知識
2.フィジカルアセスメント

Ⅶ 婦人科系
1.フィジカルイグザミネーション
2.フィジカルアセスメント

Ⅷ 運動器系
1.フィジカルイグザミネーション
2.フィジカルアセスメント

第5章 初療における急性症状の看護実践

Ⅰ 急性症状のアセスメントと看護実践
1.症候メカニズム
2.見逃してはいけない疾患・よくある疾患
3.フィジカルアセスメント
4.病態アセスメント
5.検 査
6.看護実践

Ⅱ 初療における急性症状の救急看護実践
A 胸痛(事例:急性心筋梗塞)
1.症状のメカニズム
2.見逃してはいけない疾患・よくある疾患(症候)
3.フィジカルアセスメントのポイント
4.病態アセスメント
5.看護問題と看護実践のポイント
6.看護の実際(事例の解説)
B 頭痛( 事例:くも膜下出血)
1.症状のメカニズム
2.見逃してはいけない疾患・よくある疾患(症候)
3.フィジカルアセスメントのポイント
4.病態アセスメント
5.看護問題と看護実践のポイント
6.看護の実際(事例の解説)
C 腹痛(事例:汎発性腹膜炎)
1.症状のメカニズム
2.見逃してはいけない疾患・よくある疾患(症候)
3.フィジカルアセスメントのポイント
4.病態アセスメント
5.看護問題と看護実践のポイント
6.看護の実際(事例の解説)
D 呼吸困難(事例:気管支喘息)
1.症状のメカニズム
2.見逃してはいけない疾患・よくある疾患(症候)
3.フィジカルアセスメントのポイント
4.病態アセスメント
5.看護問題と看護実践のポイント
6.看護の実際(事例の解説)
E めまい(事例:中枢性めまい)
1.症状のメカニズム
2.見逃してはいけない疾患・よくある疾患(症候)
3.フィジカルアセスメントのポイント
4.病態アセスメント
5.看護問題と看護実践のポイント
6.看護の実際(事例の解説)
F 失神(事例:不整脈)
1.症状のメカニズム
2.見逃してはいけない疾患・よくある疾患(症候)
3.フィジカルアセスメントのポイント
4.病態アセスメント
5.看護問題と看護実践のポイント
6.看護の実際(事例の解説)
G 意識障害(事例:脳出血)
1.症状のメカニズム
2.見逃してはいけない疾患・よくある疾患(症候)
3.フィジカルアセスメントのポイント
4.病態アセスメント
5.看護問題と看護実践のポイント
6.看護の実際(事例の解説)
H 吐血(事例:食道静脈瘤破裂)
1.症状のメカニズム
2.見逃してはいけない疾患・よくある疾患(症候)
3.フィジカルアセスメントのポイント
4.病態アセスメント
5.看護問題と看護実践のポイント
6.看護の実際(事例の解説)
I 発熱(事例:腎盂腎炎・敗血症)
1.症状のメカニズム
2.見逃してはいけない疾患・よくある疾患(症候)
3.フィジカルアセスメントのポイント
4.病態アセスメント
5.看護問題と看護実践のポイント
6.看護の実際(事例の解説)
J 胸部外傷
1.症状のメカニズム
2.見逃してはいけない疾患
3.フィジカルアセスメントのポイント
4.病態アセスメント
5.看護問題と看護実践のポイント
6.看護の実際(事例の解説)
K 四肢外傷
1.症状のメカニズム
2.見逃してはいけない疾患・よくある疾患(症候)
3.フィジカルアセスメントのポイント
4.病態アセスメント
5.看護問題と看護実践のポイント
6.看護の実際(事例の解説)
L 熱傷
1.症状のメカニズム
2.見逃してはいけない疾患・よくある疾患(症候)
3.フィジカルアセスメントのポイント
4.病態アセスメント
5.看護問題と看護実践のポイント
6.看護の実際(事例の解説)

Appendix  特徴のある患者のフィジカルアセスメント

Ⅰ 小児
1.フィジカルアセスメントのポイント
2.緊急度判断
3.看護実践のポイント

Ⅱ 高齢者
1.はじめに
2.緊急度判断
3.看護実践のポイント

Ⅲ 妊産婦
1.妊娠経過に伴う身体的特徴
2.フィジカルアセスメントのポイント
3.緊急度判断
4.看護実践のポイント
索引

巻末:
シリアルナンバー
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フィジカルアセスメントセミナー

 看護師のヘルスアセスメントは、対象者の健康に関する看護の情報を系統的に収集し、分析(解釈)、統合に基づいて、 看護問題を抽出します。救急外来で行われるアセスメントは、フィジカルアセスメントが重要であり、また、系統的に情報収集することにより、 患者の状態を悪化させる危険性があるため、迅速的なアセスメントが求められます。救急外来では一次評価といわれる生理学的徴候のアセスメント、 二次評価として重点的アセスメントを行います。アセスメントの目的は、呼吸不全、循環不全、脳神経障害に関連した看護問題が、顕在的であるか、 潜在的であるかをアセスメントし、緊急度の判断や看護問題を抽出することです。
 フィジカルアセスメントセミナーでは、救急外来で必要とされるフィジカルアセスメントの知識、技術を習得し、特に、基本的な技術として 一次評価を丁寧に学んでいきます。シミュレーターを使用し、振り返りを行いながらSOAPで展開し、異常情報の分析、病態との関連、 ケアの根拠を受講生の皆様と一緒に考えるセミナーです。((一社)日本救急看護学会ウェブサイトより)

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