ER・ICU エコー活用術【売り切れ】

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何を見るか、どこまで見るか

  • 定価 13,200円(税込)
  • 著:渡橋 和政(広島大学医学部外科学第一講師)
  • A4・388ページ・並製
  • 発行年月:2002年11月
  • ISBN 978-4-89269-431-8
  • ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。

本書では,まず『総論』として各モードの紹介とそのクセ,アーチファクト,パネル設定などを解説する。次いで『正常編』で代表的なアプローチ法を,体表から(胸部,腹部,その他)および食道からのアプローチに分けて紹介した後,今度は各パートや臓器1つ1つについて,どういうアプローチがあるか,どのようにすればうまく描出できるかなどについて正常像を説明する。この後半部分では,体表からのアプローチと食道からのアプローチを統合し,それぞれのパートでいかに見ていくかに焦点を当てる。
次いで『病態編』では,救急で遭遇する代表的な疾患の概念とその画像,描出法などについて述べる。

最後に,『応用編』として実際に経験した症例を,各種データとともに紹介する。ここでは,『病態編』で解説したものを統合し,さまざまな病態が複雑に混ざり合い,見え隠れする状況の中でどのようにエコーを使っていくかを説明していく。全体の流れの中でどのようにエコーを使い,他の検査の中でどのように位置づけたか,そしてそのデータをどのように用いたかを実感してほしい。

本書の理解をよりスムーズにするために,CD-ROMを1枚準備した。この中には,本で供覧した図のうち動画でお見せした方がより理解しやすいと著者が判断した約400の図が収録されており,基本的にこの動画の1フレームが本の中の図である。

総 論
A 救急・ICUでの超音波とは
なぜ超音波法なのか/エコーの特徴/救急でのエコーとは/救急におけるエコーの位置づけ/どうしたら早くマスターできるか/なぜこのようなテキストが必要なのか
B 超音波法総論
プローブの種類/超音波の特性/超音波法のモードと得られる情報/アーチファクト
C 超音波の心窩を100%引き出すためのtips
正しく描出するためには/各モードにおけるパネル操作

D 救急におけるTEE
TEEの特徴/プローブの挿入/TEEの禁忌
正常編
A 胸腹部臓器への体表からのアプローチ
胸部へのアプローチと各アプローチでの代表的な像/腹部臓器への体表からのアプローチ
B 胸腹部臓器への食道からのアプローチ
TEEにおけるプローブ操作とview orientation/TEEで基本となる像
C 胸部および循環器系の各パートの描出
心臓:左心系/心臓:右心系/肺血管/大動脈とその分枝/上大静脈とその分枝/骨盤動静脈~四肢血管/肺・縦隔
D 腹部内臓各パートの描出
肝・腎・脾・膵/消化管/骨盤内臓器
E 脳へのアプローチ
TCD/眼球超音波
病態編
A 急性循環呼吸不全
心停止,心室細動/心タンポナーデ/hypovolemia/血胸/緊張性気胸/急性心筋梗塞/急性僧帽弁逆流/stuck valve/感染性心内膜炎(敗血症)/大動脈解離/胸部大動脈瘤破裂/腹部大動脈瘤破裂/肺塞栓/無気肺/急性動脈閉塞/下肢深部静脈血栓/縦隔洞炎
B 外傷
心臓・心嚢/大血管/胸郭・肺など/腹部外傷/頭頸部
C 急性腹症
消化管/肝・胆・膵/尿路系・骨盤内
D 治療のガイドとしての超音波
異物描出の特徴/各異物の描出/心マッサージ/心嚢ドレナージ/胸腔ドレナージ/SGカテーテル/PCPS/IABP/中心静脈路/一時ペーシング/腹腔内出血に対する大動脈のバルン閉塞/ステントグラフト内挿術
E 緊急手術時のモニター
脳合併症/心筋保護の問題
応用編
A 急性循環呼吸不全総論
心肺停止とショック/心肺停止/心拍再開後またはショック/突然発症の胸痛/呼吸困難,酸素化障害/hypovolemiaかhypervolemiaか
B 急性循環呼吸不全ケーススタディ
症例1~症例9
C 急性腹症総論
急性腹症におけるエコー法の位置づけ/エコー法で新たに得られるようになった情報とは/急性腹症の疾患と鑑別を要する周辺疾患/処置を急ぐ疾患か否か/痛みは全般的か局所的か/侵襲的な診断法のガイドとしての超音波
D 急性腹症ケーススタディ
症例10~症例11
E 外傷総論
外傷診療の特徴/搬入以後の流れ/全身のチェック/胸部外傷/腹部外傷
F 外傷ケーススタディ
症例12~症例16

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