
指導がきっと楽しくなる! ICLS指導読本
成長しつづけるためのステップアップガイド
- 定価 2,750円(税込)
- 著:伊藤 貴康(岐阜大学医学部附属病院医師育成推進センター)
- 第1版・A5・176ページ・並製
- 発行年月:2024年10月
- ISBN 978-4-86719-101-9
- ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。
本書には電子書籍版があります。電子書籍版(個人向け)は下記よりご購入が可能です。
指導がきっと楽しくなる!;ICLS指導読本
~成長しつづけるためのステップアップガイド【電子版】
医書.jp: https://store.isho.jp/search/detail/productId/2406655080 
m3.com電子書籍: https://www.m2plus.com/content/15304 
メテオMBC: https://www.molcom.jp/products/detail/165462/ 
ICLS、JMECC、各種シミュレーション講習…
コースでの指導に困ったら、悩んだら、まず読んでみて!
指導がきっと、楽しくなります!
「上司にICLS指導をやってみろと言われたけど、一体何をどうしたら…!」
「シミュレーションコースでの指導、何度かやってみたけど、イマイチうまくいかないなぁ…」
「コース指導者としてもっとレベルアップしたいけど、誰に教えてもらったらいいんだろう…?」
そんなあなたを、200回以上のコース指導経験で培った著者のノウハウが導きます。
指導の基本は4つ。
・きちんと準備、振り返り
・明確な目標掲示
・受講者の行動をしっかり観察
・適切なフィードバック
本書を読んで、この基本を繰り返し深めていけば、きっとあなたも一目置かれるICLS指導者に!
初級→中級→上級とステップアップしながら、コース指導の基本とコツ、ピットフォールが楽しく、でもしっかりわかる。
ICLS、JMECCほか、各種シミュレーション講習指導のはじめの一歩に、もっとレベルアップしたいときに、自分の指導方法を見直したいときに、絶対オススメの1冊です。
紹介ムービー
書評:兵に将たる指導医から,将に将たる指導医へ
漢王朝の始祖・劉邦が項羽に勝利できたのは,名臣に恵まれ,その力を活かす術に長けていたからだとされている。なかでも,軍事の天才として知られる韓信とのやり取りは有名だ。ある日,劉邦が「私はどれくらいの兵を指揮できるだろうか?」と問うと,韓信は「せいぜい十万でしょう」と答える。続けて「では,お前は?」と問えば,「自分は多ければ多いほどよいでしょう」と韓信。そして劉邦が「なぜそんなお前が私の配下にいるのか?」と重ねて問うと,「陛下は兵を率いることはできなくとも,将を率いることのできる将です。これは天性の才で,誰もがもてるものではありません」と返したという。このエピソードは,「兵に将たるは易く,将に将たるは難し」という故事成語として今に伝わっている。
この話を医療現場に置き換えれば,研修医を指導する “ 兵に将たる ” 指導医になることは比較的容易でも,指導医を育てる “ 将に将たる ” 指導医になることは難しいということになるだろう。確かに,研修医を導く力と,指導医を導く力は,異なる資質や視座を必要とする。しかし,それは本当に“ 天性の才 ” によって決まるものなのだろうか。
研修医を指導できる優れた指導医は,いつしか指導医を育てる立場を求められる─ これが人材不足に悩む現代日本の医療界における常であり,その重責に戸惑う指導医も少なくないだろう。伊藤貴康先生による『ICLS 指導読本』は,まさにそのような段階にある指導医が,“ 指導医の指導医 ” へと進化していく過程を,当事者目線で克明に描き出した稀有な一冊である。タイトルに「ICLS」とあるが,本書の内容はシミュレーション教育の枠を超えており,講習会にあまりかかわりのない評者のような指導医にとっても,学びに満ちた示唆に富む書である。
そもそも,なぜ指導は難しいのか。それは,指導が単なるサイエンスではなく,アートでもあるからだ。もし純粋にサイエンスであれば,ベストプラクティスを集めて再現するだけで,優れた指導が成立するだろう。しかし,現実はそうでない。本書に記された内容は,どちらかといえばアートの領域に属し,伊藤先生が200回以上にわたる講習会の実践を通じて試行錯誤の末に得た知見が,精緻に言語化されている。
例えば,フィードバックを効果的に行うには,シミュレーションの前段階で学習目標を明確にしておくことが重要だ。そしてフィードバックは,その目標と対応づけて行うべきである。言われてみれば当たり前に思えるが,こうした当たり前こそ言語化されにくい。本書にはそういった気づきが数多く散りばめられており,すべての指導医に強く推薦したい。
ここからは蛇足。実は,伊藤先生も評者も,筋金入りの歴史オタクである。書中に登場する,突っ走りがちな若手指導医と,落ち着いたベテラン指導医を組み合わせてユニットを形成するというイラストには,思わず笑みがこぼれた。『名将言行録』に記された,武田信玄の人材活用術を彷彿とさせるのである。無口でプライドの高い馬場信房と,気さくで話し好きな内藤昌豊。性急で正面から突進する山県昌景と,熟考型で退却戦も得意な高坂昌信。信玄は,異なる資質をもつ将たちをバランスよく組み合わせていたという。伊藤先生も,“ 指導医の指導医 ” になる過程で,歴史の知恵を紐解いたに違いない。『ICLS 指導読本』が,読みやすく,かつ味わい深いのは,こうした歴史の蓄積の上に成り立っているからだろう。
伊東 完
筑波大学附属病院 病院総合内科
もっと見るとじる
第1部
何人かの指導者にフルボッコにされつつ、全国のコースに呼ばれるようになるまで
第2部 入門編
指導者の基礎としてこれだけは絶対にやろう
1章 目標を提示する
2章 フィードバックをする
3章 受講者の行動を観察する
4章 コンセンサスや指導要綱を読み込む
第3部 中級編
認定インストラクターにふさわしい指導力を身につける
1章 フィードバックするときの立ち位置と視線
2章 時間管理
3章 シナリオの進め方
4章 受講者からの質問への対応
5章 シナリオ中に介入するか、スルーするかの判断
6章 指導者としての目標設定と振り返り
第4部 番外編
指導者としてやってはならないこと、やったほうがよいこと
1章 指導者としてやってはならないこと
2章 実践したら指導がうまくいくようになったこと
第5部 仕上げ編
ここまでできたら一人前
1章 資器材の管理
2章 伝えたいことを効果的に伝える
3章 シナリオ作成のコツ
第6部 上級編
マネジメント能力を磨こう
1章 ブースリーダーの役割
2章 指導者への介入
3章 事前準備と事後処理
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