2020年3月30日 更新

「2020年版 消毒と滅菌のガイドライン」訂正と更新のおしらせ

ご好評をいただいております『2020年版 消毒と滅菌のガイドライン』(編集:大久保 憲、尾家 重治、金光 敬二/ISBN:978-4-89269-995-5)におきまして、下記の通り訂正箇所および更新がございますので、お知らせ申し上げます。
お客様には多大なご迷惑をお掛けいたしましたこと、伏してお詫び申し上げます。

なお、本訂正および更新につきましては2刷にて修正および反映いたします。


「2020年版 消毒と滅菌のガイドライン」修正・更新表(PDF/2刷修正・更新分(2020年3月30日訂正))


【修正箇所】
p.18 第2章「消毒・滅菌の基本」, 表5「殺菌性能の段階的評価法」
修正箇所 「低水準消毒薬」の「真菌」への効果を「±」から「」に修正。*2,*3を削除。

p.18,第2章「消毒・滅菌の基本」,表7「微生物別にみた消毒薬の殺菌効力」
修正箇所 「低水準」(消毒薬)の「真菌」への効果を「」から「」に修正。

p.19,第2章「消毒・滅菌の基本」, 表8「使用目的別にみた消毒薬の選択」
修正箇所 「過酢酸」の「金属器具」への使用を「×」から「」に修正


【更新箇所】
p.136,第4章「対象疾患別消毒法」,Ⅶ 指定感染症,①新型コロナウイルス感染症,1)感染経路



1)感染経路
①飛沫感染,接触感染により動物からヒトへ,その後はヒト─ヒト感染を思わせる事例が発生している
②食物などを介する経口感染や空気感染も完全には否定できないが,新型の感染症であり,ウイルスが変異してくる可能性を考えると,N95 微粒子用マスクの着用や感染者を陰圧室に隔離するなどの空気感染予防策の必要性もある


1)感染経路
①飛沫感染,接触感染により動物からヒトへ,その後はヒト─ヒト感染の事例が主体である
②エアロゾル感染も疑われており,特定の医療行為(気管挿管・抜管,気管切開術,心肺蘇生,気管支鏡検査,誘発採痰など)を行うときは,N95微粒子用マスクの着用が必要になる
③閉鎖空間(航空機の中など)においてはエアロゾルによる感染の可能性も考慮しておくほうがよい

 

p.136,第4章「対象疾患別消毒法」, Ⅶ 指定感染症,①新型コロナウイルス感染症, 4)医療従事者への注意



4)医療従事者への注意
新型コロナウイルスはエンベロープをもつウイルスであり,消毒薬抵抗性は高くない。しかし,感染源ならびに感染経路がまだ確定していないため,標準予防策に加えて空気感染予防策,飛沫感染予防策,接触感染予防策を徹底し,器具や病室環境の消毒などが必要とされる。
環境消毒の実施においては,N95微粒子用マスクをはじめ,個人防護具などを適切に着用して行う必要がある(p.172,173 参照)。


4)医療従事者への注意
新型コロナウイルスはエンベロープをもつウイルスであり,消毒薬抵抗性は高くない。感染源ならびに感染経路は完全に解明されていないが,標準予防策に加えて飛沫感染予防策,接触感染予防策を徹底し,器具や病室環境の消毒などが必要とされる。
環境清掃・消毒の実施においては,基本的にはサージカルマスクの着用が求められているが,浮遊微粒子の飛散を考慮して顔に密着する高性能のマスクを着用するなど,個人防護具を適切に着用して行う必要がある(p.172,173 参照)。

 


2020年3月30日 2刷修正・更新分を掲載

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