3．救急患者に対する対応の基本
救急初期診療の原則／命を保証する方法／緊急度評価と ABCDE アプローチ／バイタルサインと意識レベル／連続した観察

4．内因性疾患患者の診療
一般診療と救急診療／緊急度の評価と蘇生／症候学を中心にした診療／診療放射線技師の役割

5．外傷患者の診療
救命優先の原則／外傷患者受け入れの準備／primary survey と蘇生／secondary survey ―系統的な損傷検索／外傷診療における放射線技術の役割

6．重傷患者管理の基礎
救急医療と集中治療／重症度の評価／急性呼吸不全と呼吸管理／循環不全と循環管理／頭蓋内圧亢進と頭蓋内圧の制御

7．災害医療の原則とトリアージの概念
災害医療と災害医学／災害の種類／災害医療の実践／トリアージ（triage）とは／災害時に備えた体制

II章　救急撮影

1．救急画像診断概論
外傷性疾患／非外傷性疾患

2．内因性疾患の診療における撮影の実際
脳卒中，脳脊髄疾患撮影の基本／呼吸器系疾患撮影の基本／心・循環器系疾患撮影の基本／腹部・骨盤救急疾患撮影の基本

3．外傷診療における撮影の実際
救急撮影の基礎／頭部，頸椎・頸髄外傷患者撮影の基本／胸部・心外傷患者撮影の基本／腹部・骨盤外傷患者撮影の基本／四肢外傷患者撮影の基本／妊婦外傷患者撮影の基本

4．小児撮影の実際
小児撮影の基本

5．その他の救急疾患撮影
中毒／ガス壊疽／異物／熱傷・電撃症

6．災害医療における撮影の実際

7．確認目的撮影に関する情報

III章　各種安全管理技術

1．撮影機器の管理と撮影時の注意点に関する知識
救急初期診療における撮影時の注意点／ポータブル撮影時の注意点／一般撮影室の設備と撮影時の注意点／CT 室の設備と撮影時の注意点／血管造影・IVR 室の設備と撮影時の注意点／MRI 室の設備と撮影時の注意点

2．救急診療における医療情報管理
日本における情報政策／医療情報システムの安全管理に関するガイドライン／放射線画像における医療画像管理／医用画像管理の実際

3．危機管理に関する知識
救急蘇生の知識／医療事故因子の把握

4．救急診療における放射線防護と法令の基礎知識
処置室での撮影／抑制や介助などに伴う被曝／撮影にあたって／線量指標の記録／CT について／患者からの放射線に対する質問について／非がん影響への防護

5．感染対策
感染とは／感染症の分類／感染の経路と感染対策／病原体別の感染対策／放射線診療における感染防止

6．チーム医療
チーム／診療放射線技師に必要な能力／指導・教育

IV章　救急診療に必要な知識

1．救急患者搬入時における臨床検査の進め方とその役割
患者情報の重要性／緊急臨床検査とはどういうものか／緊急検査の運用／緊急検査の優先順位／“患者情報の共有”と“チーム医療”／救急撮影に必要な ABG 検査値
2．救急診療に関する基礎的知識
患者搬入前および搬入時の診療情報／臨床検査データ／バイタルサインとその測定方法

3．各種の診療指針と撮影の実際
脳卒中の診療指針／急性膵炎の診療指針／急性胆管炎，胆嚢炎の診療指針／大動脈瘤・大動脈解離の診療指針／重症頭部外傷の診療指針／外傷診療における診療情報（損傷分類）／救急撮影における画像解剖