重症心身障害児のトータルケア絶版
新しい発達支援の方向性を求めて
- 定価 4,180円(税込)
- 監修:浅倉 次男(山形県立保健医療大学保健医療学部)
- A4・256ページ・並製
- 発行年月:2006年03月
- ISBN 978-4-89269-548-3
- ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。
コミュニケーションが取り難い、歩けない等、重複障害を有する重症心身障害児のケアには、看護・ケアが内在する全てのパワーが要求されると同時に、対象の正しい理解が不可欠である。
本書は、その正しい理解とケアのために編集し、重症心身障害児の全てが理解できる内容になっている。
I.重症心身障害児とは
重症心身障害児をケアする医療職員の倫理観/重症心身障害児の概念と定義/重症心身障害児の発生原因と診断/重症心身障害児の歴史/超重症児とは;超重症児と準超重症児について/重症心身障害児(者)のインフォームド・コンセント/重症心身障害児の法的支援と現状と法改正の動き/重症心身障害児の教育/重症心身障害児の療育とQOL
II.臨床実践のポイント
バイタルサインのチェックと観察の留意点/発達評価に基づいた発達促進のための接し方と遊び/食事ケアの目標と達成留意点/排泄ケアの目標と達成留意点/重症心身障害児の入浴/心のケアの目標と達成留意点/在宅ケアの留意点;病棟における在宅ケアを通して
III.合併症に対する留意点;医学的視点から見たケアのポイント
てんかん/精神神経科/消化器/呼吸器/循環器/ホルモン・代謝障害/整形外科/皮膚/歯科・口腔外科
IV.生活環境の整備と留意点
衣類について/住居、生活機器、自助具、補装具について/ユニバーサルデザインについて/心の安らぎについて
V.重症心身障害児をとりまく人々からのメッセージ
父親の役割と子どもへの想い/重症心身障害児の生きるよろこび/わかってほしい兄弟(姉妹)の気持ち/医師(主治医)の立場から;重症心身障害児のQOL/臨床心理士(臨床発達心理学)の立場から/病棟師長の立場から/児童指導員の立場から/保育士の立場から/医学療法士の立場から/作業療法士の立場から;家族支援に視点をおいて/教師の立場から/栄養士の立場から
VI.重症心身障害児施設職員の連携・チームワークと施設運営
施設職員と家族の連携について/リハビリテーションにおけるチームワーク/実習生(看護・PT・OT・保育士、等)受け入れの立場から/重症心身障害児施設とネットワーク/行事について/施設運営について;その理念とこれからの施設のあり方/
VII.エピソード
重症心身障害児(者)と私/重症心身障害児施設で学んだこと
VIII.関連学会(研究会)の紹介と研究動向
関連学会(研究会)の紹介と研究動向
もっと見るとじる