発生状況からみた 急性中毒初期対応のポイント 農薬・工業用品(TICs)編/化学剤編

発生状況からみた 急性中毒初期対応のポイント 農薬・工業用品(TICs)編/化学剤編

  • 定価 8,470円(税込)
  • 総監修:吉岡 敏治(公益財団法人日本中毒情報センター理事長)
  • 監修:嶋津 岳士(公益財団法人日本中毒情報センター専務理事)
  • 監修:水谷 太郎(公益財団法人日本中毒情報センター常務理事)
  • 監修:奥村 徹(公益財団法人日本中毒情報センターメディカルディレクター)
  • 編集:公益財団法人日本中毒情報センター
  • B5・528ページ・並製
  • 発行年月:2020年06月
  • ISBN 978-4-86719-002-9
  • ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。

本書には電子書籍版があります。電子書籍版は下記よりご購入が可能です。

発生状況からみた;
急性中毒初期対応のポイント 農薬・工業用品(TICs)編/化学剤編【電子版】
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公益財団法人日本中毒情報センター(JPIC)の
実績とデータがここに結実

「発生状況からみた急性中毒初期対応のポイント」シリーズは,JPIC設立30周年を記念して企画され,JPICが運営する「中毒110番」における経験と蓄積されたデータをもとに,プレホスピタルや医療機関での初期対応とその解説をまとめたものである。本書は既刊「家庭用品編」(2016年9月発行)に続く,シリーズ第3巻である。

「農薬・工業用品(TICs)編」は,農薬や工業用品などの有毒な産業化学物質(Toxic Industrial Chemicals;TICs)について,農薬は用途別の製品群もしくは物質(成分)ごと,工業用品は物質ごとにまとめた。「化学剤編」は,戦争やテロ活動において人々を殺傷することを目的とした化学物質である化学剤(Chemical Agents;Cas)について,作用グループと化学物質ごとにまとめた。

「農薬・工業用品(TICs)編」では製品群・物質(成分)全30項目,「化学剤編」では化学剤7類型25物質について,実際に事故が発生した際に患者対応にあたる医師や看護師,薬剤師,また事故発生現場において対応するファーストレスポンダー,消防や警察などの関係者が,「自らの身を守りつつ」「状況を客観的に把握」し「起こり得る危険を想定」したうえで「的確に判断して対応」するための情報をまとめている。

その他,TICsによる事故の発生状況や中毒の発現機序と症状(トキシドローム)についてや,化学テロ対応の基本的な考え方など,それぞれ総論的な解説も施した。

続編として「医薬品・自然毒編」(シリーズ第2巻)の出版を予定している。

農薬・工業用品(TICs)編

本書の使い方(農薬・工業用品編)

1.有毒な産業化学物質(TICs)対応のためにおさえておきたい情報

農薬
2. 農薬全般
●殺虫剤
3. 殺虫剤(農薬)
4. 有機リン系殺虫剤・カーバメート系殺虫剤
5. ピレスロイド系殺虫剤
6. くん蒸剤(農薬)
7. クロロピクリン(農薬 クロルピクリン)

●殺菌剤
8. 殺菌剤(農薬)
9. 石灰硫黄合剤

●除草剤
10.除草剤(農薬)
11.パラコート・ジクワット製剤
12.グリホサート製剤
13.グルホシネート製剤

●その他
14.展着剤
15.殺鼠剤(農薬)

工業用品
●ガス
16.ガス全般
17.一酸化炭素(CO)
18.硫化水素
19.塩素
20.シアン化水素・シアン化合物

●金属等
21.ヒ素化合物(アルシン含む)
22.金属
23.金属ヒューム・ポリマーヒューム

●腐食性物質
24.フッ化水素・フッ化物
25.酸
26.アルカリ

●溶剤等
27.炭化水素類(燃料類,有機溶剤)
28.アルコール類
29.界面活性剤

●その他
30.メトヘモグロビン血症を起こす物質
31.全身毒性が問題となる物質
参考 こういう産業(業種)でこんな化学物質が使われる・発生する

化学剤編

本書の使い方(化学剤編)

第Ⅰ章 総論(化学兵器危機管理データベース)
はじめに(要点)
1. 世界のテロ最新情勢のなかの化学テロの位置づけ
2. 迅速な覚知と状況把握
3. ゾーニング
4. 個人防護装備(PPE;Personal Protective Equipment)
5. 救出・救助
6. トリアージ:多数傷病者発生時のトリアージ
7. 応急処置・救命処置
8. 除染
9. 避難誘導
文献

第Ⅱ章 神経剤対応マニュアル(サリンを中心に)

第Ⅲ章  びらん剤対応マニュアル(マスタード類,ルイサイト類,ハロゲン化オキシム)

第Ⅳ章 化学兵器データベース
1. 神経剤
1-1.サリン(GB)
1-2.ソマン(GD)
1-3.タブン(GA)
1-4.VX

2. 血液剤
2-1.シアン化水素(AC)
2-2.塩化シアン(CK)
2-3.アルシン(SA)

3. 窒息剤
3-1.塩素(CL)
3-2.クロロピクリン(PS)
3-3.ホスゲン(CG)3-4.ジホスゲン(DP)

4. びらん剤
4-1.マスタードガス(粗製マスタード:H,精製マスタード:HD)
4-2.窒素マスタード(HN-1,HN-2,HN-3)
4-3.ルイサイト(L)
4-4.ホスゲンオキシム(CX)

5. 催涙剤
5-1.クロロアセトフェノン(CN)
5-2.o-クロロベンジリデンマロノニトリル(CS)
5-3.ジベンゾオキサゼピン(CR)
5-4.ブロモベンジルシアニド(CA)
5-5.カプサイシン(OC)
5-6.マスタードオイル(芥子油)

6. 嘔吐剤(くしゃみ剤)
6-1.アダムサイト(DM)
6-2.ジフェニルクロロアルシン(DA)
6-3.ジフェニルシアノアルシン(DC)

7. 無能力化剤
キヌクリジニルベンジラート(BZ)

第Ⅴ章 新しい化学剤
1. リシン(WA)
2. ノビチョック
3. フェンタニル

解説
日本中毒情報センターと急性中毒の対応

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