外傷登録

外傷登録

日本外傷データバンク-外傷診療の標準化と質向上のために

  • 定価 6,480円(税込)
  • 編集:日本外傷学会トラウマレジストリー検討委員会
  • A4・160ページ・並製
  • 発行年月:2013年10月
  • ISBN 978-4-89269-818-7
  • ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。

日本外傷データバンクは、外傷診療の標準化と質の向上による転帰の改善を目的に2003年に設立された。現在では全国約200施設から10万以上の外傷症例が登録されている。
本書は日本外傷データバンクに中心的にかかわってきた医師たちにより編集・執筆されていることが大きな特徴である。。第1章「疾病登録の意義」にはじまり、第2章「本邦の外傷登録」、第3章「諸外国の外傷登録」、第4章「研究成果」の全4章からなり、データバンクの意義や登録における具体的な問題点、登録データを利用した研究成果など、これ1冊で日本外傷データバンクの全体像を理解できる構成となっている。米国のNational Trauma Data Bank をはじめとする諸外国の外傷登録制度についても概観しているので,国際的な視野に立っての理解も可能なはずである。
日本外傷データバンク症例登録ソフトのRoot Q for Traumaセットアップアプリケーション(CD-ROM)を付録としてつけた。

第1章 疾病登録の意義

1 臨床疫学研究の必要性
医療のIT 化とEBM/介入研究と観察研究/本邦独自の診療情報データベース/患者登録制度と日本外傷データバンク

2 外傷重症度評価と予測生存率算出の意義
外傷における重症度評価指標/防ぎえた外傷死と予測生存率/日本外傷データバンク

3 診療の質向上とアウトカムの 改善への効果
「医療・診療の質」の評価指標とPDSA サイクル/行動変容と情報/疾病登録による情報化:データの水平・垂直統合と情報の自動作成/リサーチへの活用:データマイニングからデータクッキングへ/データバンクを質向上とアウトカム改善に役立てるうえでの課題

4 外傷以外の国内患者登録制度
他診療分野で行われているレジストリー制度の現状/日本外傷データバンクとの比較

第2章 本邦の外傷登録

1 本邦の外傷登録
本邦の外傷統計情報について/日本外傷データバンクの設立/日本外傷データバンクの現状/日本外傷データバンクにおける今後の展望

2 日本外傷データバンクシステム の機能と将来構想
データバンクの目的/現在の日本外傷データバンク (ver 2.0)/日本外傷データバンクの将来構想

3 日本外傷データバンクの開発,運 用,管理(JTCR とCHORD-Jの役割)
日本外傷データバンクの設計と開発/日本外傷データバンクの運用と管理

4 AIS コーディングコース
日本外傷データバンクとAISコーディングコース/AIS コーディングコース開催の目的と経緯/AISコーディングコースの目標と概要/受講生の背景,結果/本邦における損傷重症度評価の課題/今後のAIS コーディングコース開催に向けて/おわりに

5 外傷専門医制度と外傷登録

6 日本外傷データバンク年次報告について
日本外傷データバンクにおける年次報告の公表/日本外傷データバンク年次報告内容 について

7 日本外傷データバンクを利用 した医工連携
日本外傷データバンクの10 年/医工連携の重要性/本邦における医工連携の現状/日本外傷データバンクにおける医工連携上の問題点/日本外傷データバンクを用いた医工連携の将来/おわりに

第3章 諸外国の外傷登録

1 National Trauma Data Bank

2 開発途上国における外傷登録・外傷サーベイランス
はじめに/方 法/結 果/考 察/まとめ

3 各国の地域外傷登録制度比較
はじめに/選択・除外基準/運用資金/Abbreviated Injury Scale(AIS)/登録方法/まとめ

4 Trauma Symposium 2011
はじめに/JTDB-NTDB Brain-Storming Meeting in Hawaii/NTDB-RACS-Trauma Registries subcommittee Meeting at Adelaide in Australia/Trauma Symposium 2011

5 AIS の誕生と変遷

6 ICD とAIS
ICD の特徴/外傷とICD コーディング/AIS・ISS/外傷診療に適した分類の考え方とICD 改訂作業

第4 章 研究成果

1 各研究成果の要約

2 日本外傷データバンクデータを用いた本邦に適した生存予測ロ ジスティック回帰式の検討
これまでの経緯/問題点/展 望

3 日本外傷データバンクデータを用いた簡便予後予測式の作成
はじめに/方 法/予測変数/予測式作成と評価/結 果/考 察/まとめ

4 交通事故傷害の特徴と重症度
事故類型別にみた傷病者年齢の特徴/事故類型別にみた損傷部位と重症度の特徴/四輪車事故傷害の重症度の特徴/自転車事故傷害の特徴/最後に

5 外傷症例におけるドクターヘリ 搬送の有用性

6 交通外傷における現場重症度判定と搬送先選定
現場における救急隊の搬送先判断基準/米国Field Triage 2011/分析からわかった緊急度の低い症例/医療機関選定に必要なもの

7 救急医療における診療の質の 評価手法
救急医療の評価:死亡率(mortality)から診療実績(performance)へ/診療実績指標 (performance measures)の目的/施設間のベンチマーキング時の注意点/適切な診療実績指標/診療実績指標に関する研究の実例 (Trauma Symposium 2011 における発表より)

8 日本外傷データバンクデータを 用いた医療リソース消費の解析
背景と目的/対象と方法/結 果/考 察/結 語

9 日本外傷データバンクのデータ欠損の特徴とその改善策
背 景/データ欠損の調査/データ欠損率改善の試み

Appendix 1
日本外傷データバンク運用規則・運用 細則

Appendix 2
データ項目一覧

Appendix 3
研究業績一覧

Appendix 4
日本外傷データバンク辞書

Appendix 5
1998 年度日本外傷学会第5 回理事会 (1999 年3 月20 日)議事録

Appendix 6
日本外傷学会トラウマレジストリー 検討委員会歴代委員 名簿

付録/ Root Q for Trauma

関連書籍

  • 改訂第5版外傷初期診療ガイドラインJATEC
  • 改訂第2版 JPTECガイドブック
  • 外傷専門診療ガイドライン JETEC
  • 事態対処医療
  • AIS 2005 Update 2008 日本語対訳版

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