改訂第3版 外傷初期看護 ガイドライン JNTEC

改訂第3版 外傷初期看護 ガイドライン JNTEC

  • 定価 7,344円(税込)
  • 監修:日本救急看護学会
  • 編集協力:日本臨床救急医学会
  • A4・352ページ・並製
  • 発行年月:2014年10月
  • ISBN 978-4-89269-851-4
  • ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。

前回の改訂から4年が経過し、救急におけるチーム医療の推進からも検討を加え、JATEC™担当医師との協議も積み重ね、今回の改訂点は主に以下の2点である。

①JATEC™の変更点を加味し、JATEC™とJNTEC™の主たる考え方に齟齬が生じないようにする。
②JNTEC™コースプログラムの改正に合致する内容にする。

本書が発刊されたのちには、チーム医療活動をシミュレーションに入れるなど、現在の6ステーションから8ステーションに変更されるので、それらを本書に入れたことも改訂の重要な点である。

Ⅰ 外傷初期看護緒言

外傷初期看護緒言
1. わが国の救急医療の現状と外傷初期診療/2. 外傷初期看護への取り組み/3. 外傷看護学への誘い

Ⅱ 外傷初期診療と看護

1.救急医療における診療の標準化とJNTEC™の位置づけ・役割
1. 診療を標準化させることの意義/2. 外傷診療におけるJNTEC™の役割

2.外傷初期診療と看護の役割
1. 外傷初期診療のチーム医療〔1)チームアプローチの臨床的意義と有用性/2)リーダーの役割と能力/3)メンバー構成とメンバーの役割分担/4)コミュニケーション/5)意思決定〕/2. 外傷医療チームにおける看護師の位置づけ/3. 看護過程と外傷看護の展開

3.外傷初期診療における看護活動
1. 病院前医療とJNTEC™〔1)ドクターヘリ/2)ドクターカー/3)プレホスピタルケアにおける看護師の役割とJNTEC™の意義〕/2. 外傷患者のトリアージ〔1)トリアージとは/2)外傷患者の院内トリアージの方法/3)外傷患者の具体的なトリアージプロセス〕/3. 外傷患者を受け入れる環境〔1)施設の診療体系/2)救急医療連携/3)救急隊の情報に基づく受け入れ準備〕/4. 救急隊員との連携〔1)外傷治療の統合性/2)病院前外傷救護の流れ/3)救急隊との連携〕/5. 医療スタッフとの連携〔1)救急医療に携わる医療スタッフの職種;外傷患者診療時の各職種の役割/2)外傷初期診療時の看護師の役割/3)外傷医療チームとしての資質と外傷を担当する救急外来の看護師の能力〕/6. 診療の補助〔1)診療の補助と療養上の世話/2)診療の補助の実際〕/7. 患者および家族への対応〔1)外傷患者と家族への接遇とコミュニケーション/2)患者への精神的援助/3)外傷患者家族への看護〕/8. 患者の擁護〔1)看護者の倫理綱領/2)患者の権利擁護/3)インフォームドコンセント/4)プライバシーと個人情報の保護〕/9. 記録のあり方・法的意義〔1)医療をめぐる社会背景と看護記録/2)救急医療における医療の透明性/3)法的証拠書類としての看護記録/4)救急外来における記録/5)救急外来における記録の実際〕

Ⅱ章文献

Ⅲ 外傷初期病態の診断・治療

1.ショック
1. ショックの定義・病態生理〔1)ショックの定義/2)循環の生理とショックの病態生理/3)外傷におけるショックの病態別の分類〕/2. ショックへの対応と看護〔1)外傷初期におけるショックの認知/2)原因検索/3)ショックに対する基本的処置(蘇生と止血)〕/まとめ

2.頭部外傷
1. 解 剖/2. 分 類〔1)頭蓋骨骨折/2)局所性脳損傷/3)びまん性脳損傷〕/3. 初期診療〔1)Primary surveyでの頭部外傷の評価と看護/2)Secondary surveyでの頭部外傷の評価と看護〕/4. 治療と看護のポイント〔1)軽症頭部外傷(GCS合計点14,15)/2)中等症頭部外傷(GCS合計点9~13)/3)重症頭部外傷(GCS合計点8以下)/4)小児と高齢者頭部外傷の看護のポイント/5)外科的治療と適応〕/まとめ

3.顔面・頸部外傷
1. 解 剖/2. 病 態〔1)気道閉塞/2)出 血/3)創傷および感染/4)機能障害〕/3. 分 類〔1)顔面骨骨折/2)頭蓋底骨折/3)感覚器損傷/4)頸部損傷/5)その他〕/4. 初期治療〔1)Primary surveyでの顔面・頸部外傷の評価と看護/2)Secondary surveyでの顔面・頸部外傷の評価と看護〕/まとめ

4.胸部外傷
1. 解 剖〔1)胸郭の外観と位置決定線/2)胸 壁/3)胸腔・胸膜と縦隔〕/2. 受傷機転〔1)鈍的外傷/2)穿通性外傷〕/3. 病 態〔1)気道閉塞と呼吸障害/2)閉塞性ショック/3)循環血液量減少性ショック〕/4. 初期診療〔1)Primary surveyと蘇生における胸部外傷の評価と看護/2)蘇生の対象となる胸部外傷/3)Secondary surveyにおける胸部外傷の評価と看護〕/まとめ

5.腹部外傷
1. 解 剖〔1)腹部の体表解剖/2)内部解剖〕/2. 受傷機転〔1)鈍的外傷/2)穿通性外傷〕/3. 緊急を要する病態/4. 初期診療〔1)Primary survey/2)Secondary survey〕/5. 血液・尿検査/6. 画像診断〔1)超音波検査/2)腹部X線単純撮影/3)腹部CT検査/4)その他の造影検査/5)検査中の看護のポイント〕/7. 診断的腹腔洗浄法/8. 穿通性損傷の評価/9. 治療と看護のポイント/まとめ

6.骨盤外傷
1. 解 剖〔1)骨 盤/2)骨盤周辺の血管・神経/3)骨盤内臓器〕/2. 分 類〔1)安定型骨盤輪骨折/2)不安定型骨盤輪骨折/3)寛骨臼骨折〕/3. 初期診療〔1)Primary survey/2)Secondary survey〕/4. 画像診断〔1)単純X線撮影およびCT撮影/2)血管造影/3)尿管・膀胱造影および逆行性尿道造影〕/5. 治療法〔1)初期診療の中で行われる簡易的な骨盤安定化の方法/2)創外固定/3)Pelvic C-clamp(シークランプ)/4)経カテーテル動脈塞栓術(TAE;trans-catheter arterial embolization)/5)骨盤ガーゼパッキング/6)骨盤開放骨折の治療〕/6. 合併症〔1)初診時の対応/2)入院治療中の合併症〕/7. 看護のポイント〔1)初診時の注意点/2)入院後の注意点〕

7.脊椎・脊髄の損傷
1. 解剖と外傷パターン〔1)脊髄の解剖と損傷様式/2)脊椎の解剖/3)受ける外力の方向と損傷形態/4)高位レベルでの特徴/5)骨傷のない脊髄損傷:SCIWORA/6)血管損傷〕/2. 脊椎保護の臨床的意義/3. 診断と治療/4. 看護のポイント〔1)ホットライン/2)救急車到着から救急外来への入室/3)ストレッチャーから救急外来ベッド/4)Primary survey/5)Secondary surveyにおける頸部観察/6)Secondary surveyにおける背面観察/7)放射線学的検査における注意事項/8)看護上の注意事項〕/まとめ

8.四肢外傷
1. 初期診療〔1)入室前情報収集と準備/2)Primary survey:致死的な四肢外傷の発見と処置/3)Secondary survey:骨折の発見と機能障害を残さないための処置〕/2. 注意を要する特殊な病態〔1)筋区画症候群(compartment syndrome)/2)圧挫症候群(crush syndrome)/3)四肢(肢指)切断〕/3. 入院後に注意すること〔1)脂肪塞栓症候群(FES;fat embolism syndrome)/2)深部静脈血栓症の予防/3)麻痺・拘縮予防〕/まとめ

9.多発外傷
1. 定 義/2. 病 態/3. 初期診療〔1)ダメージコントロール戦略(damage control strategy;DCS)/2)チーム医療/3)頭部外傷合併多発外傷/4)多発外傷患者の顔面外傷の治療/5)整形外科外傷合併多発外傷/6)多発外傷患者の脊椎・脊髄損傷の治療〕/まとめ

10.小児の外傷
1. 外傷患児の準備と受け入れ/2. 初期診療のポイント〔1)Primary survey/2)Secondary survey〕/3. 小児外傷の特徴/4. 児童虐待への注意/5. 看護のポイント

11.妊婦の外傷
1. 妊婦の外傷とその対応の原則/2. 妊娠に伴う身体の構造と機能の変化〔1)呼吸器系/2)循環器系/3)消化器系/4)生殖器系〕/3. 妊婦の外傷と評価の原則〔1)Primary surveyと看護のポイント/2)Secondary surveyと観察のポイント/3)胎児の初期評価と転院の判断〕/4. 外傷妊婦での問診のポイント/5. 母体への根本治療〔1)開腹止血手術/2)母体の心停止の場合の帝王切開〕/まとめ

12.高齢者の外傷
1. 高齢者の疫学/2. 高齢者の特徴/1)加齢に伴う生理的変化による影響/2)基礎疾患や薬物による影響/3)受傷原因〕/3. 初期診療における看護のポイント〔1)Primary surveyと看護のポイント/2)Secondary surveyと看護のポイント〕/4. 外傷部位別にみた特殊性〔1)胸部外傷/2)腹部外傷/3)頭部外傷/4)骨・軟部組織損傷〕/まとめ

13.外傷初期診療の実際
1. 患者受け入れの準備/2. Primary surveyと蘇生〔1)初療室収容後の対応/2)A:気道評価・確保と頸椎保護/3)B:呼吸評価と致命的な胸部外傷の処置/4)C:循環評価および蘇生と止血/5)D:生命を脅かす中枢神経障害の評価/6)E:脱衣と体温管理/7)モニター,検査および処置/8)Primary surveyと蘇生のまとめ〕/3. 転院の判断または医師の応援要請/4. Secondary survey〔1)「切迫するD」に対する頭部CT検査の優先/2)病歴の聴取/3)身体の診察/4)検 査/5)感染予防/6)見落としチェック/7) 穿通性外傷におけるsecondary survey についての補足事項/8)Secondary surveyのまとめ〕/5. 根本治療〔1)A・B:呼吸の安定化/2)C:循環の安定化/3)D:頭蓋内圧の制御/4)E:体温の制御/5)I:虚血の短縮と再灌流障害の軽減/6)I:炎症・感染の制御〕/6. Tertiary survey/7. 根本治療のための転院の判断または医師の応援要請/まとめ

Ⅲ章文献

Ⅳ 外傷初期診療時のアセスメント

1.受傷機転とアセスメント
1. 受傷機転による緊急度・重症度の評価/2. 外傷の分類/3. 損傷発生のメカニズム〔1)外力の作用部位に生じる損傷(直達損傷)/2)外力の作用部位以外に生じる損傷(介達損傷)〕/4. 受傷機転からみた損傷の特徴〔1)交通事故/2)墜 落/3)刺 創/4)銃 創/5)杙 創/6)爆 傷/7)挟圧外傷〕/5. 受傷要因となる内因性疾患/まとめ

2.第一印象のアセスメント
1. 第一印象とは/2. 第一印象のアセスメント方法

3.問診とアセスメント
1. 問診とは/2. 問診の基本的な方法/3. 外傷初期診療時の問診とアセスメント〔1)病院前情報の収集/2)主 訴/3)現病歴/4)既往歴などの病歴聴取/5)系統的レビュー/6)発達段階に関する注意点〕

4.気道(A)のアセスメント
1. 外傷患者と気道/2. 気道障害時のアセスメント/3. 外傷患者の気道の特徴〔1)気道閉塞をきたす外傷/2)肺挫傷や穿通性外傷による気道内出血〕/4. 気道の観察の進め方〔1)頸椎保護/2)気道の観察〕

5.呼吸障害(B)のアセスメント
1. 外傷患者と呼吸/2. 呼吸障害のアセスメント〔1)換気障害/2)ガス交換の障害〕/3. 外傷患者の呼吸の特徴〔1)胸部外傷/2)胸部外傷以外の呼吸障害をきたす外傷〕/4. 呼吸の観察の進め方〔1)頸 部/2)胸 部/3)呼吸のモニター〕

6.循環障害(C)のアセスメント
1. 外傷患者の循環障害とその特徴/2. 循環動態のアセスメント〔1)皮膚所見/2)毛細血管再充満時間(CRT)/3)脈 拍/4)呼 吸/5)意識レベル/6)血 圧/7)尿 量〕/3. 出血性ショックの重症度とその評価法/4. 初期輸液療法に対する反応をとらえる/5. 外傷がもたらすショックの特徴〔1)胸部外傷による循環の変調/2)腹部外傷による循環の変調/3)骨盤外傷による循環の変調/4)四肢外傷による循環の変調〕/6. 心原性ショックによる循環の変調/7. 神経原性ショックによる循環の変調

7.意識障害(D)のアセスメント
1. 外傷患者における意識障害のアセスメント/2. 意識レベルの評価〔1)GCSによる評価/2)瞳孔所見/3)麻痺・異常肢位/4)クッシング現象/5)「切迫するD」の判断/6)「切迫するD」への対応〕

8.体温異常(E)のアセスメント
1. 外傷患者の体温アセスメント〔1)低体温と生体の反応/2)外傷時の低体温/3)低体温による合併症/4)ショックと体温〕

9.代謝異常のアセスメント
1. 外傷時の代謝異常のアセスメント〔1)外傷時の代謝異常とは/2)外傷時の代謝異常のメカニズム〕

10.精神症状のアセスメント
1. 外傷患者にみられる一般的精神症状とアセスメント/2. 精神障害のある外傷患者のアセスメント〔1)自 殺/2)加害行動/3)アルコール・薬物乱用〕

11.小児外傷のアセスメント
1. 受け入れ準備/2. 初期診療〔1)Primary surveyと蘇生/2)Airway:気道/3)Breathing:呼吸/4)Circulation:循環/5)Disfunction of central nervous system:中枢神経障害/6)Exposure & environmental control: 脱衣と体温管理〕/3. 小児外傷における看護師の役割

12.妊婦外傷のアセスメント
1. 外傷を受けた妊婦への対応/2. 外傷を受けた妊婦の評価と看護〔1)Primary surveyと看護のポイント/2)Secondary surveyと看護のポイント/3)患者の観察や管理上の注意点/4)胎児の初期評価/5)転院の判断〕/3. 外傷を受けた妊婦に対する問診のポイント

13.高齢者外傷のアセスメント
1. 受け入れ準備と第一印象/2. 移動と体位管理/3. 気道確保と呼吸管理/4. 循環管理/5. 意識障害/6. 体温管理と脱衣/7. 家族看護

Ⅳ章文献

Ⅴ 外傷患者に対する基本的処置と対応

1.外傷初期診療に求められる環境
1. 外傷患者を受け入れる病院施設の環境〔1)患者搬送のルートの確保/2)検査室〕/2. その他の環境〔1)守衛や警備員の配置/2)救急隊・警察官の受付場所〕/3. 救急処置室(初療室)の環境/4. 救急処置室(初療室)での診察の調整/5. 安全管理への配慮/6. 保温と所持品の管理/7. 効果的な情報の収集と正確な看護記録に努める環境/8. 患者のプライバシーが保持できる環境/9. 家族が待機すべき環境への配慮

2.外傷初期診療に必要な物品
1. 必要な物品

3.外傷初期診療の標準予防策
1. 標準予防策(スタンダードプリコーション)/2. 外傷初期診療時の具体的対策〔1)患者の受け入れ準備時/2)患者到着時/3)検査・処置時/4)血液感染症のスクリーニング/5)破傷風予防策/6)受け入れ終了後〕

4.頸椎保護とアンパッケージング
1. 用手的正中中間位固定法による頸椎保護/2. 頸椎の安静保持を促す/3. 頸椎カラー/4. アンパッケージング/5. 頸椎カラーの除去/6. パッケージング(全脊柱固定)

5.気道(A)の異常に対する基本的処置と対応
1. 用手的気道確保〔1)目 的/2)用手的気道確保〕/2. 口腔内吸引・異物除去〔1)目 的/2)血液・分泌物などの異物除去/3)歯牙・義歯などの異物除去〕/3. 器具を用いた気道確保〔1)エアウエイ(経口,経鼻):airway/2)ラリンゲアルマスクエアウエイ:laryngeal mask airway/3)気管挿管:tracheal intubation〕/4. 外科的手技を用いた気道確保〔1)輪状甲状靱帯(間膜)穿刺・切開/2)輪状甲状靱帯(間膜)穿刺の方法〕

6.呼吸障害(B)に対する基本的処置と対応
1. 酸素投与/2. 人工呼吸〔1)徒手換気/2)機械換気/3)人工呼吸中の患者の移動〕/3. 輪状甲状靱帯穿刺後の換気〔1)高圧ジェット換気(経気管ジェット換気:transtracheal jet ventilation;TTJV)/2)高流量酸素換気〕/4. 胸腔穿刺/5. 胸腔ドレナージ/6. 病院前救護で行われる応急処置〔1)フレイルチェストに対する圧迫固定/2)三辺テーピング〕

7.循環障害(C)に対する基本的処置と対応
1. 外出血の止血/2. 静脈路の確保〔1)穿刺部位/2)準備物品/3)静脈路の確保〕/3. 骨髄路の確保〔1)穿刺部位/2)準備物品/3)骨髄路の確保(脛骨近位端)/4)合併症/5)使用期間〕/4. 輸液(静脈路・骨髄路)〔1)輸液の種類/2)輸液量/3)輸液の加温/4)輸液中の観察/5)初期輸液療法の反応による治療方針とその対応〕/5. 輸 血〔1)準 備/2)輸血時の確認/3)輸血実施時の注意点/4)インフォームドコンセント〕/6. 閉塞性ショックの場合の基本的処置〔1)緊張性気胸に対して迅速に行われるべき基本的処置/2)心タンポナーデに対して迅速に行われるべき基本的処置〕/7. 骨盤外傷〔1)簡易固定法/2)専門的処置〕/8. 腹部外傷の開腹術の判断/9. 神経原性ショックの場合の基本的処置〔1)気道確保/2)循環の安定/3)体 位〕/ 画像検査法〔1)ショックの原因検索法/2)超音波検査法/3)Trauma pan-scan(全身CT)〕

8.意識障害(D)に対する基本的処置と対応
1. 意識障害時の基本的処置/2. 気道・呼吸・循環の安定とDの評価/3. 一次性脳損傷と二次性脳損傷/4. 「切迫するD」への対応:気道・呼吸・循環の安定化〔1)気道確保/2)呼 吸/3)循 環〕/5. 「切迫するD」への対応:頭部CT/6. 病歴聴取/7. 頭蓋内圧亢進時の対応〔1)呼 吸/2)循 環/3)頭位挙上/4)薬剤投与/5)その他〕

9.体温異常(E)に対する基本的処置と対応
1. 低体温の要因と把握〔1)第一印象における体温観察/2)初期診療時における初療室での体温管理〕/2. 体温異常に対する基本的処置〔1)受け入れ準備/2)加温された輸液・輸血の投与/3)受動的外部加温法(体表保温;passive external rewarming)/4)能動的外部加温法(体表加温;active external rewarming)/5)能動的内部加温法(深部加温;active core rewarming)/6)体温測定と持続モニタリング〕

10.外傷部位に応じた初期対応と基本的処置
1. 皮膚・軟部組織欠損〔1)初期診療/2)剥皮創(手袋状剥皮損傷,外傷性皮下剥離)/3)圧挫症候群(crush syndrome)/4)筋区画症候群(compartment syndrome)〕/2. 四肢外傷〔1)整復と固定/2)創傷処置〕/3. 顔面外傷〔1)病 態〕

11.体位管理
1. 脊椎の保護〔1)用手的正中中間位固定法/2)脊椎ボード(バックボード推奨)による全脊柱固定〕/2. 体位変換〔1)ログロール/2)フラットリフト/3体位変換時における看護師の役割〕

12.疼痛管理
1. 痛みのメカニズム/2. 鎮痛薬使用における注意点/3. 外傷の種類による疼痛管理の特徴〔1)胸部外傷/2)頭部外傷/3)筋・骨格系の損傷〕/まとめ

13.精神症状に対する基本的処置と対応
1. 一般的精神症状に対する基本的対応/2. 精神障害をきたしている患者への基本的処置と対応〔1)基本的処置/2)自殺未遂患者への対応/3)アルコール(飲酒),薬物乱用患者への対応姿勢〕

14.外傷患者の精神的ケア(心のケア)
1. 外傷患者の特徴〔1)突然の受傷で,状態の緊急性,重症度が高い/2)身体の一部・四肢の喪失や損傷,機能障害を伴うことが多い/3)病態の情報が乏しく,患者や家族の治療参加が困難である/4)精神疾患を抱えていることがある〕/2. 外傷患者の心理〔1)Phase 1:衝撃/2)Phase 2:反動/3)Phase 3:心的外傷期〕

15.外傷患者家族のケア(心のケア)
1. 外傷患者家族の心理的状態〔1)突然の出来事による精神的危機状態/2)多様な心配感情/3)現状認知に時間がかかる/4)外傷患者家族のニード〕/2. 外傷患者家族の対応に効果的なコミュニケーションスキル〔1)リレーションの構築/2)フォーカシング/3)ゴールへの誘導/4)その他のコミュニケーションスキル〕/3. 外傷患者の家族へのケア〔1)事故・人災や広域・集団災害により 外傷を受けた患者の家族への対応/2)病院搬送後の対応〕/4. 不幸にも死の転帰となった患者家族のケア〔1)救急搬送され,待機中の家族/2)面会;死亡宣告時の家族/3)自宅への見送り時の家族への対応/4)検案や解剖を待つ家族/5)検視について〕

Ⅴ章文献

Ⅵ 外傷初期看護学習コースの実際

1.外傷初期看護学習コースの策定プロセスと背景
1. JNTEC™策定の背景/2. 外傷診療に求められる救急看護技術教育/3. 病院内外傷初期診療に求められる看護師の教育

2.外傷初期看護学習コースの概要
1. 外傷初期看護のコンピテンシー,学習コースの目的と目標〔1)外傷初期看護のコンピテンシー/2)外傷初期看護学習コースの目的/3)外傷初期看護学習コースの目標〕/2. 外傷初期看護の実際〔1)受け入れ準備/2)Primary surveyと蘇生/3)脊椎保護・体位管理/4)家族・関係者対応/5)チーム医療〕/3. JNTEC™コースにより期待される 救急看護師の能力向上

3.外傷初期看護学習内容の解説
1. 受け入れ準備・第一印象〔1)教育目的/2)教育目標/3)学習内容〕/2. 致死的胸部外傷〔1)教育目的/2)教育目標/3)学習内容〕/3. ショック〔1)教育目的/2)教育目標/3)学習内容/4)学習方法〕/4. 蘇生処置〔1)教育目的/2)教育目標/3)学習内容/4)学習方法〕/5. 切迫するD〔1)教育目的/2)教育目標/3)学習内容〕/6. 脊椎保護・体位管理〔1)教育目的/2)教育目標/3)学習内容〕/7. 家族・関係者対応〔1)教育目的/2)教育目標/3)学習内容〕/8. チーム医療〔1)教育目的/2)教育目標/3)学習内容/4)学習方法〕

Ⅵ章文献

Appendix

1.外傷疫学
1. 外傷と死亡/2. 外傷と診療/3. 外傷と救急医療/4. 外傷と疾病負担/5. 外傷登録

2.病院前医療とJNTEC™の実際
1. ドクターヘリ,ドクターカー〔1)ドクターヘリのメリット/2)ドクターカー/3)ドクターヘリ出動基準とドクターヘリの出動状況(群馬県)/4)ドクターヘリ出動時の実際/5)病院前医療とJNTEC™の実際〕/2. 複数傷病者対応〔1)複数傷病者発生におけるJNTEC™の位置づけ/2)トリアージ/3)一次トリアージ/4)二次トリアージ〕/まとめ

3.外傷診療にかかわる法律と倫理
1. 倫理と法律の違い/2. 医療事故と医療過誤/3. 医療従事者が問われる可能性がある法的責任/4. プレホスピタルケアの充実を図る目的で作られた法律―救急救命士法/5. 保健師助産師看護師法第3. 7. 条の規定/6. その時代の医療レベルを実践しなければならないという倫理―EBMに則った医療の実践/7. 医療技術的には可能だが,1. 倫理的には許されていない医療(先端的,実験的医療など)/8. 医療技術的には可能だが,2. 法律的に困難な医療(外傷例からの移植医療)/9. 脳死患者や救命の可能性がきわめて低くなった患者の終末期医療/10. 患者やその家族との意見の相違を解決するための方策(救急現場の臨床倫理)/11. 医師の法律上の義務の例〔1)異状死体の届出義務(医師法第24条)/2)子どもの虐待を届け出る義務(児童虐待防止法)〕/12. 賠償問題が絡む外傷後ストレス障害(PTSD)/13. 裁判事例から

4.臨床教育とシミュレーション技法
1. 臨床教育/2. シミュレーション技法/3. 外傷初期診療における看護師の役割〔1)クリニカルマップについて/2)JNTEC™シナリオによる看護師の業務分析〕/4. 看護師による外傷初期診療シミュレーション;技法と今後の課題

5.外傷の重症度評価
1. 重症度評価の意義/2. 重症度評価の指標〔1)生理学的指標/2)解剖学的指標/3)生理学的指標と解剖学的指標を統合した指標〕/3. 実際の臨床への応用〔1)JTAS;Japan Triage and Acuity Scale/2)災害時のトリアージ〕

Appendix文献
JNTEC™でよく使われる略語と覚え方
索 引
巻末:e-ラーニングのご利用およびJNTECコースのお申し込み

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