精神科救急医療ガイドライン 2015年版

精神科救急医療ガイドライン 2015年版

  • 定価 2,970円(税込)
  • 監修:日本精神科救急学会
  • 編集:平田豊明
  • 編集:杉山直也
  • A5・200ページ・並製
  • 発行年月:2015年12月
  • ISBN 978-4-89269-879-8
  • ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。

2003年に公表され,2009年に全面改訂されて以降2回目の改訂となる本ガイドラインは,近年の制度改変や研究成果を踏まえて,総論が大幅に改訂されたほか,興奮・攻撃性への対応,薬物療法,自殺未遂者対応の内容が膨らみ,受診前相談が新規に追加された。

第1章 総 論

はじめに

Ⅰ.精神科救急医療に関する用語の整理
1.精神科救急とは?
2.精神科救急ケースの分類
3.精神科救急ケースの緊急度評価

Ⅱ.精神科救急医療体制整備事業
1.精神科救急医療体制整備事業の歴史と構造
2.精神科救急医療へのアクセス手段

Ⅲ.精神科救急医療施設
1.施設および設備
2.スタッフ配置
3.診療体制
4.患者の人権への配慮
5.医療安全とリスク管理

Ⅳ.急性期治療の戦略とクリティカル・パス
1.急性期治療の基本戦略
2.急性期治療の構造―3つの段階
3.クリティカル・パス

Ⅴ.精神科救急医療施設への入院基準
1.自発入院(任意入院)の判断基準
2.非自発入院の判断基準

Ⅵ.インフォームドコンセント
1.インフォームドコンセントの成立要件
2.告知義務
3.精神科救急医療におけるインフォームドコンセント

第2章 受診前相談

はじめに

Ⅰ.精神科救急情報センター(精神医療相談窓口)概論
1.精神科救急医療体制における精神科救急情報センター(精神医療相談窓口)の役割
2.受診前相談の目的

Ⅱ.精神科救急情報センター(精神医療相談窓口)における対応の基本
1.トリアージ(triage)
2.精神科救急事例への対応
3.非精神科救急事例への対応
4.頻回相談事例への対応(頻回相談事例化を防ぐ)

第3章 興奮・攻撃性への対応

はじめに

Ⅰ.興奮・攻撃性の定義

Ⅱ.興奮・攻撃性への対応に関する基本的な考え方
1.トラウマインフォームドケア
2.精神科医療サービスの質向上と患者との協働

Ⅲ.興奮・攻撃性の予防
1.環境整備
2.攻撃性・暴力の予測
3.職員の研修・トレーニング

Ⅳ.攻撃性・暴力への介入
1.心理的介入
2.薬物療法
3.身体的介入
4.行動制限
5.対象者の特性に配慮した介入

Ⅴ.暴力インシデント発生後の対応
1.感染防止
2.インシデントの報告および情報共有
3.事故後のサポート
4.インシデントのレビュー
5.加害者への対応

第4章 薬物療法

はじめに

Ⅰ.焦燥・興奮に対する薬物療法
1.原 則
2.投与経路の選択
3.焦燥とアカシジアとの鑑別を要する場合
4.鎮静後の観察
5.静脈血栓塞栓症の予防

Ⅱ.昏迷,拒絶(拒食・拒薬),摂食量の不足
1.昏 迷
2.拒絶(拒食・拒薬),摂食量の不足

Ⅲ. 精神病性障害急性期の薬物療法
1.第一選択薬
2.抗精神病薬への治療反応の早期予測
3.早期反応不良例における抗精神病薬の切替えと併用
4.早期反応不良例における抗精神病薬の上限量超えの投与
5.併用薬
6.副作用の視点から
7.抗精神病薬持効性注射製剤

第5章 自殺未遂者対応

はじめに

[基本編]

Ⅰ.自殺予防と自殺未遂者対応
1.ガイドラインの対象(自殺関連行動の定義)
2.自殺の危険因子
3.自殺未遂者への対応で留意しておくべきこと
4.自殺の一~三次予防

Ⅱ.自殺未遂者ケアの体制
1.自殺未遂者ケアの全体像
2.精神科救急医療に求められるタスク
3.基本姿勢

[実践編]

Ⅲ.自殺未遂者対応フロー
1.3つの基本軸とその他の重要事項に関する実践項目

Ⅳ.自殺未遂者ケアの実践項目
1.自殺関連行動の把握とトリアージ
2.アセスメント
3.アクション
4.その他の重要事項

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  • 救急現場における精神科的問題の初期対応 PEECガイドブック改訂第2版
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